06 OCT

日本テレビが「持続可能な未来」への貢献 サウンドファンへの出資を実施

編集部 2021/10/6 16:30

日本テレビ放送網株式会社 (本社 : 東京都港区、以下「日本テレビ」) は、テレビの音を聴こえやすい音に変換する世界初の特許技術「曲面サウンド」を搭載するスピーカーを開発・製造・販売する株式会社サウンドファン (本社:東京都台東区、以下「サウンドファン」)への出資を実施した。

日本テレビHDは、2019年公表の「日本テレビグループ 中期経営計画 2019-2021 日テレeVOLUTION」にて1,000億円の投資枠を設定し、2021年度経営方針にて「持続可能な未来」への貢献を打ち出している。そして、日本テレビは報道機関の使命として常にサステナビリティを意識し、正しく速やかな報道、質の高い映像・情報の提供に努める一方、社会の高齢化に伴い、高齢者や多くの人が抱える「聴こえ」の問題は大きな課題となっている。この「聴こえ」の課題解決と音のバリアフリーの実現を掲げるサウンドファンの事業は、報道機関として災害時等に1分1秒を争う「命を守る情報」を届ける日本テレビの責務や豊かな時を提供するというグループの事業・理念との親和性が高いため、持続可能な未来への貢献につながると考えから、今回の出資に至ったという。

今回出資を受けたサウンドファンは、言葉をはっきりとクリアに表現するテクノロジーでテレビの音声を聴こえやすい音に変換する「ミライスピーカー®」を開発・製造・販売し、「聴こえ」をサポートすることで多くの方々が明るく前向きに生活を送れるようになることをミッションに掲げている。「聴こえ」の問題はコミュニケーションに支障をきたすだけでなく、災害時の緊急連絡やテレビの音声情報認知が不十分になることに加え、認知症の原因や活動的でなくなる原因になるといわれている。サウンドファンは、こうした社会課題解決に向けて、広く遠くまではっきりと音声を届ける「曲面サウンド」を「ミライスピーカー®」や他社との共同開発製品によって国内外の生活の様々な場面に普及させることで、一人でも多くの方々の「聴こえ」の課題解決に貢献し、音のバリアフリーの実現を目指している。

■「ミライスピーカー®」独自の「曲面サウンド」

従来のスピーカーが「コーン」と呼ばれる板を振動させて音が発せられるのに対し、「ミライスピーカー®」は「弧を描くように湾曲させた板」から音を発生させる。この音が特許技術から生まれる「曲面サウンド」であり、異なる音波の特性を持っている。この「曲面サウンド」が、広く遠くまではっきりとした音声を届け、様々な環境で従来型スピーカーからの言葉の「聴こえ」に悩む方をサポートする。

■従来のスピーカーとの“音波”の違い

曲面から出る音は、特殊な音空間を作る。早稲田大学の協力により、従来のスピーカーとの音波の違いが確認され、さらに、特有の音波がなぜ生まれるのか、東京都立大学の協力により、振動板の動きからシミュレーション解析を行い、従来のスピーカーとは異なり、高齢者が特に聴こえにくい高音域において、広範囲にしっかりと音を届ける音場がつくられることが確認されている。今後も、スピーカー100年の歴史を変える「曲面サウンド」の音について研究を続けていくという。

リリース