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テレビ東京、局として初の常設有料配信サービス「モーサテプレミアム」をリリース -記者会見レポート-

編集部 2021/10/25 09:00

株式会社テレビ東京(以下、テレビ東京)は10月18日、金融情報サービス「モーサテプレミアム」(モーニングサテライトプレミアム)のサービスリリースについてオンライン記者会見を行った。

マーケット報道専門番組の「Newsモーニングサテライト」(以下、モーサテ)のチームが手掛けるこの有料会員制情報サービスは、テレビ東京初の番組単体で行う常設の有料配信サービスとなるもの。

オンライン会見に登場したのは、モーサテキャスターの相内優香氏、塩田真弓氏、豊島晋作氏、コメンテーターの池谷亨氏。そしてニューヨーク支局キャスターの西野志海氏、プロデューサーの平井裕子氏がそれぞれリモートで参加した。

左から)池谷亨氏、塩田真弓氏、相内優香氏、豊島晋作氏

■モーサテチームがテレ東BIZ内に立ち上げる投資情報に特化した配信サービス

1998年に放送開始された“モーサテ”(テレビ東京、毎週月~金曜、朝5:45~)は、地上波で唯一無二のマーケット報道専門の番組。メインキャスターを務める相内氏が「マーケット関係者向けのニッチな金融報道番組です」と言うように、個人投資家のみならず金融機関の関係者にも広く支持されている。

テレビ東京が運営する日本最大級の経済動画サービスに同局の人気経済番組が月額550円(税込)で見放題となる“テレ東BIZ”があるが、この中に新たに立ち上がった有料の会員制金融情報サービスが“モーサテプレミアム”だ。同じくメインキャスターの塩田氏は「これは“テレ東BIZ”のワンランク上のプランで、投資情報に特化したサービスです」と配信内容の位置づけを説明した。

“モーサテ”チーフプロデューサーの平井氏は「テレビ東京において番組単体で行う常設の有料配信サービスとしては局で史上初となります」としたうえで、「視聴者インタビューをして、“モーサテ”はすでに生活の一部になっているという声もあり、我々作り手の想像を超える熱量がありました」と、月額3,300円(税込)という「型破りな価格設定」の背景には確かなニーズと視聴者の後押しがあったと明かした。

■「分かりやすく」「信頼感のある」「豊富なコンテンツ」を届ける

相内氏は“モーサテプレミアム”の強みは、「テレビ基準で正確に分かりやすいこと、人気の有料セミナーが見放題、プレミアム限定も含む膨大な情報量」の3点だと語った。

塩田氏は、「モーサテチームが20年以上にわたって蓄積してきた、より情報を正確に、見ている誰もが分かりやすいように噛み砕いて伝えるというノウハウが一気に注ぎ込まれています」と強調した。

“モーサテプレミアム”が配信するコンテンツは以下の通りと発表された。

・モーサテプレミアムセミナー(月1回開催予定)
・モーサテサタデー(毎週土曜午前9時~LIVE配信)
・チャートな夜(隔週月曜午後7時~LIVE配信)
・モーサテ朝活Online(週2回、モーサテ終了後からLIVE配信)
・アメ株Update(10月末から配信予定)
・Marketリアル プレミアム(プレミアム限定版)
・CFO参上 プレミアム(プレミアム限定版 先行配信)
・トレーダーズvoice プレミアム(プレミアム限定版、11月から配信予定)

解説メインキャスターの豊島氏は、「ひとつの目玉になるのは“モーサテプレミアムセミナー”」だと言う。これまで1回のセミナーが4,000~5,000円で提供されていたものが、プレミアム会員は無料になるサービスだ。

またチーフコメンテーターの池谷氏は“モーサテサタデー”について、「レギュラーのモーサテでは時差の関係でアメリカの金曜日のことを伝えられていません。私がニューヨークに赴任していた時、これは何らかの形で伝えなければいけないと感じていました」とライブ配信開始の狙いについて語った。

■地上波では伝えきれていなかった豊富で深い情報を配信で届ける

“モーサテプレミアム”では、これまで地上波の“モーサテ”では伝えきれなかった、あるいは地上波では実現できなかったことが多く配信される見込みだ。

例えば“モーサテプレミアムセミナー”では参加者からの質問にアナリストが直接答えを返すのだが、「これまでは個別の銘柄についてはあまり詳しく紹介できませんでしたが、配信ではより多くの銘柄を紹介する予定です」と豊島氏は言う。相内氏は、「マーケットについて視聴者のみなさまとダイレクトにつながることは地上波では難しいので、ここがセミナーの見どころです」と付け加えた。

土曜日の朝9時からライブで配信する“モーサテサタデー”において池谷氏は、「(原則として毎月第1金曜日に発表される)アメリカの雇用統計発表を受けた金曜日の相場をライブで伝えてゲストにじっくりとお話を聞く、60分位のかなり情報量の多い専門的な配信になります」と説明した。

また現在国内の個人投資家にも人気のアメリカ株についてニューヨークキャスターの西野氏は、「地上波ではトータルの尺が3~4分くらいしかお伝えできていません。特になかなか踏み込めていない個別銘柄も伝えていきたい」と意気込みを語り、コロナ禍でも新しいビジネスや企業が生まれ、「あっという間に成長していく姿を肌で感じている」のだとも言う。

■視聴者の要望を受けて、有料配信にチャレンジするモーサテプレミアム

配信サービスの各コンテンツの紹介が終わり、会見は記者からの質疑応答に答えた後、登壇者はそれぞれの思いを語った。

「準備段階では不安もありましたが、地上波ではできない視点で、視聴者に挑戦する感じでやっていきたいと思っています」(池谷氏)

「地上波と違うものを作ることはワクワクします。自分にとって新しいことは、受け手のみなさまにもそう感じていただけるのかなと感じています」(塩田氏)

「これからのライバルはYoutubeで情報を発信している方々。負けないように、きちんと信頼感のある情報を伝えていきたいです」(豊島氏)

「日々アップデートしながら、私たちも成長しながら、“モーサテプレミアム”を盛り上げていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」(相内氏)

サービスの開始にあたり「プレッシャーを感じている」と異口同音に言いながらも、大きなチャレンジに対する強い気持ちを感じさせるものであった。

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