09 NOV

RCC、廿日市市の新たな観光体験を創出する「観光体験プロデュース事業」への参画を発表

編集部 2021/11/9 10:00

株式会社中国放送(以下RCC)は、広島県廿日市市、公益財団法人中国地域創造研究センター(以下、中国地域創造研究センター)、西日本電信電話株式会社中国支店(以下NTT西日本)が推進する、廿日市市宮島エリアにおける「観光体験プロデュース事業」に参画することを決定。同実証事業に関する覚書を締結したことを発表した。

廿日市市、中国地域創造研究センター、NTT西日本は、「観光体験プロデュース事業」の実証事業として、これまで廿日市市エリアに適した観光DXを推進するための議論を重ねてきた。廿日市市は、国内だけでなく、海外からも観光客が集まる世界遺産の宮島が高い知名度を誇る一方で、そのほかにも数多くある豊かな自然体験などのアクティビティや、歴史、文化などの魅力的な観光資源はそれほど広く知られておらず、“通過型の観光地”になってしまっていたことが課題となっていた。

観光体験プロデュース事業とは、地域固有の観光資源(歴史、自然、伝統、食など)の魅力を、より深く分かりやすく観光客に理解してもらうために、デジタル技術を活用して新しい観光体験を創出。観光客が、写真撮影やSNS投稿に加えて地域の物語を理解し、その地域を十分に学んで満足につながる仕組みを作っていくことを目指している。今回、同事業をより推進し、課題を解決していくために、日頃から「広島の社会づくりに貢献する」ことをテーマに業務に取り組んできたRCCも参画することになった。

来年、開局70年を迎えるRCCにとって今回の取り組みは、広島県初の民間放送としてこれまでの取材活動で蓄積してきたコンテンツやノウハウを、放送や配信以外の方法で観光課題の解決に活用するという、新たな事業へのチャレンジとなる。

今後は、廿日市市、中国地域創造研究センター、NTT西日本と連携し、廿日市市宮島エリアにおける「観光体験プロデュース事業」を推進。地域活性化とブランド力を向上させ、持続可能な観光地経営を目指していく。

観光体験プロデュース事業イメージ(一例)

■廿日市市「観光体験プロデュース事業」主な役割分担

廿日市市:全体のとりまとめ、戦略、施策の作成
中国地域創造研究センター:計画策定・施策効果測定のアドバイス、議論のファシリテーション
NTT西日本:「観光体験プロデュース事業」DXの技術支援、データ分析・提言
RCC:コンテンツ企画・作成(企画、コンテンツ、映像アーカイブ)、リリース時の認知・プロモーション

今後、本実証事業で生み出されたアイデア・成果は、宮島エリアでフィールド実証を実施し、観光DX推進に向けたサービス開発に活用される予定。