一般社団法人デジタルメディア協会（東京都中央区、以下AMD）は、3月14日にデジタルメディア業界の発展を目指し、優れたデジタル・コンテンツ等の制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21／第27回AMDアワード」の授賞式を明治記念館（東京都港区元赤坂）にて開催。年間コンテンツ賞「優秀賞」授賞作品11タイトルの中から、「大賞／総務大臣賞」及び「AMD理事長賞」の受賞作品が発表・表彰された。

「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21／第27回AMDアワード」は、AMDがコンテンツ制作者の立場からデジタルコンテンツ産業の発展のために、デジタルメディアの質的向上ならびに人材育成を目的として制定されたアワード。実行委員会の指名する第27回AMDアワードサポーターおよび一般推薦者により、AMDホームページから推薦された作品を、別に組織する審査会《審査員長：夏野剛（慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授）》にて審議し、各賞が決定される。

「大賞／総務大臣賞」には、TBSで放送され、吉高由里子が主演を務めた『最愛』が受賞。作品そのものの評価に加え、見逃視聴配信の初回配信数で歴代ドラマの記録を更新。さらに全話総配信数でも1位になるなど、「放送＋配信」で多くの視聴者を魅了した結果が高く評価された。

また「AMD理事長賞」は、講談社、ポニーキャニオン、フジテレビが手掛けた『東京リベンジャーズ』が受賞。コミックスからテレビアニメ、実写映画へとメディアミックスさせていく中で大ヒットの輪を広げていった功績が注目された。受賞作品は以下の通り。

■【大賞／総務大臣賞】TBS金曜ドラマ『最愛』

＜AMD理事長賞選考理由＞
視聴者が放送とオンラインに拡がる状況の中、TBS金曜ドラマ『最愛』は2021年視聴者の心を最も掴んだ作品だ。見逃視聴配信の初回配信数が2,867,362で歴代ドラマの配信記録を塗り替え、全話総配信数でも26,654,976で1位となった。純愛と謎をモザイクのように描くオリジナルストーリーと一瞬一瞬の俳優の演技と巧妙な映像カットがネット上で大きな話題となり、次話への期待を膨らませ、テレビとオンラインの垣根ない盛り上がりを見せた。スタッフ＋キャストの見事なチームワークの緻密さが作り上げた「放送＋配信」における完成度が極めて高く評価。

＜制作・関連会社等＞
株式会社TBSスパークル／株式会社TBSテレビ

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■【AMD理事長賞】『東京リベンジャーズ』

＜AMD理事長賞選考理由＞
コミックスからテレビアニメ、実写映画へとメディアミックスさせていく中で大ヒットの輪を広げていった様は圧巻。週刊少年マガジンで連載中の原作マンガは累計5000万部を突破する爆発的ヒットとなると同時に、昨年7月公開の実写映画は実写による邦画の2021年トップの興行収入を叩き出した。実写及びアニメーションを同時期に展開し、両方ヒットするというのも稀有な例。暴走族チームが登場する古典的なヤンキー漫画に、タイムリープや歴史改変といったSF要素を無理なく絡めたその設定の妙から、女性からの支持も高く、国内に限らない海外を含めた幅広い層の人気を獲得した。「いま」を象徴する要素がすべて詰まったヒットを作り上げていった関係者全員の熱意と努力を高く評価。

＜制作・関連会社等＞
株式会社講談社／株式会社ポニーキャニオン／株式会社ライデンフィルム／株式会社フジテレビジョン

この他、発表された賞は以下の通り。

【年間コンテンツ賞「優秀賞」 AMD Award】
いらすとや（みふね たかし）
ウォーリー木下
ウマ娘プリティーダービー（株式会社 Cygames）
THE FIRST TAKE（THE FIRST TAKE）
シン・エヴァンゲリオン劇場版（株式会社カラー）
新宿東口の猫（株式会社クロススペース／株式会社オムニバス・ジャパン／株式会社ユニカ）
日本沈没ー希望のひとー（株式会社TBSテレビ）
歌姫 Belle（映画『竜とそばかすの姫』、中村佳穂）
放送番組のインターネット同時配信等に係る権利処理の円滑化に関する制度改正（文化庁）

【功労賞】
株式会社刀 代表取締役 CEO 森岡 毅
※業界への長年の献身・功績のあった人物

【江並直美賞（新人賞）】
Ado
※対象業績が業界における第一線へのデビューを飾るものであることを前提に業界の発展に寄与したと認められる人物

【リージョナル賞】
e かみしばいコンテスト ～まちのデータ地図ちーず～（香川大学創造工学部講師／e かみしばいコンテスト実行委員会実行委員長・米谷雄介）
※地域に根ざしたデジタルコンテンツやサービスの中で、最も優れた功績を挙げた人物・団体