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BS-TBS『Style2030 賢者が映す未来』が日本の民放テレビ番組で初の「アルバート認証」を取得

編集部 2022/4/13 14:30

TBSグループは、TBSスパークルが制作し、BS-TBSで放送中の番組『Style2030 賢者が映す未来』(3月20日放送回)が、イギリスの団体「アルバート」がCO2排出削減などの面で「Sustainable Production 」(=サステナブルな作品)と認めた番組に与える「アルバート認証」の「2つ星」を取得したことを発表した。同認証の取得は、日本の民放の番組としては初めてのこと。

TBS では、SDGsキャンペーン「地球を笑顔にするWEEK」の実施をはじめ、様々な分野で国連のSDGs(持続可能な開発目標)に貢献する取り組みを進めている。その一環として、2021年5月から月1回で「SDGs」をテーマにしたトーク番組『Style2030 賢者が映す未来』を制作・放送。ホストはジャーナリストの龍崎孝が担当し、毎回ゲストとの対話を通じて、SDGsの目標達成期限である2030年に私たちの社会や暮らしはどうあるべきかを考え、新しい生き方のヒントを探るトークが展開される。

ゲストには、これまでヤマザキマリ(漫画家・文筆家)、福岡伸一(生物学者)、本郷和人(歴史学者)、斎藤幸平(経済思想家)、河瀨直美(映画作家)ら、各界から多彩な顔ぶれが登場してきた。

アルバート認証を取得した3月20日(日)放送回の収録の模様。ゲストは映画作家の河瀨直美 Copyright© BS-TBS

今回、同番組が取得した「アルバート認証」とは、イギリスのBBCが立ち上げた業界コンソーシアム「アルバート」が管理運営する認証制度で、番組制作の過程で出るCO2やゴミの量を数値化し、削減への貢献度から3段階の認証が与えられる。CO2排出量(Carbon Footprint)は、移動手段や距離、各作業場所での消費電力量、ゴミの量などをアルバートのシステムを使用して算出。削減への貢献度(Carbon Action Plan)は、スタッフや業者との目標の共有、取り組みの実施、領収書などの証憑書類などから判断される。制度は2014年にスタートし、これまでに世界で約2500作品が認証を取得している。ちなみに、イギリスBBCは、今年1月から発注する全てのテレビ番組で、アルバート認証の取得を義務付けている。

BS-TBS『Style2030』を制作する「TBSスパークル」は、2021年10月にSDGs推進委員会を立ち上げ、オフィスや番組制作現場でのSDGs推進に取り組んできた。今回、TBSスパークルのスタッフの発案のもと、『Style2030』は、SDGsを考える番組として、番組の制作体制からもSDGsに取り組んでいくことを決め、その一環として、イギリスで広く採用されているアルバート認証の取得を目指したという。

「アルバート認証」取得に向け、番組スタッフは、出演者や技術・美術スタッフら番組制作に関わるすべての人の協力を得るために、必要なAction=行動をまとめた「Green Memo(グリーンメモ)」を作成。会議などの準備から、スタジオ収録当日、編集・MAのポストプロダクションまで様々な取り組みを行い、1回の放送あたりのCO2排出量を削減するアクションを行ってきた。

そして、3月20日(日)の放送によるCO2の排出量を、アルバートのシステムを利用して測定。作業場所、撮影、場所移動、小道具・資料等、ゴミ・廃棄物、ポストプロダクションそれぞれでのCO2の排出量の合計が「0.76371トン」と算出され、認証を申請。審査期間を経て、先日番組あてに、3月20日放送分についての「2つ星」の審査結果がメールで通知されたという。

<今回の結果>
『Style2030 賢者が映す未来』(3月20日放送回)
 CO2排出量:0.76371トン     
カーボンアクションプラン:達成度75%→結果、アルバート認証「2つ星」を取得
※番組の取り組みは、下記番組公式Twitterの動画でも確認することができる。

『Style2030 賢者が映す未来』の取り組みはこちら

■『Style2030 賢者が映す未来』番組情報

放送日時:毎月第3日曜 10:00~10:54
出演:龍崎 孝(ジャーナリスト/流通経済大学副学長・教授)
   皆川玲奈(TBSアナウンサー)
制作:TBSスパークル
製作:BS-TBS

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