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HTB北海道テレビ放送、働き方改革の一環として「リスペクト・トレーニング」研修を実施

編集部 2022/4/21 09:45

HTB北海道テレビ放送では、働き方改革の一環として、普段ニュースや番組、スポーツなどの現場で取材や番組制作に携わる管理職、プロデューサー、ディレクター、カメラマンら42名が参加し「リスペクト・トレーニング」研修をオンラインで実施したことを発表した。

リスペクト・トレーニングは、世界190以上の国や地域で動画配信サービスを展開しているNetflix(本社:米国カリフォルニア州)が、自社のオリジナル作品の制作にあたって、作品に関わる全キャストおよびスタッフを対象に、お互いへの「リスペクト」や「尊重し合う気持ち」を現場の共通認識として持つことを目的に全世界で行っているもの。

同トレーニングでは、その行為がハラスメントであるか白黒をつけるのではなく、相手への「リスペクト」が前提にある行為・言動なのかどうかを立ち止まって考える筋肉を鍛えることを目標とし、日本では2019年に配信開始したNetflixシリーズ「全裸監督」以降、Netflix作品にて導入をはじめ、現在は50以上のNetflixの実写およびアニメ作品で実施されているという。

リスペクト・トレーニングは3月23日(水)、新型コロナウイルス感染症対策のため社内4カ所に分かれて実施された

今回、Netflixからの委託を受けて、従業員支援プログラム(EAP)やストレスチェックなどを手掛けるピースマインド株式会社が、心の専門家の立場でHTBにて「リスペクト・トレーニング」を提供。

トレーニングでファシリテーターを務めた同社研修部長の田中秀憲は、自分の考え方やコミュニケーションには、ジェンダーなどアンコンシャスバイアス(自分自身は気づいていないものの見方やとらえ方の歪みや偏り)があり、ハラスメントの土壌になっていると解説。「コミュニケーションをするときに、相手が誰であろうと『そこにリスペクトはあるのか?』と、フィルターをはさんで自分に問いかけることが非常に有効だ」として、誰もが安心して働ける職場にするため、職場に関わる者が皆互いにリスペクトの気持ちをもって接することの大切さが伝えられた。

トレーニング後、参加者からは「時間に差し迫った状況が多い仕事の中、後輩や周りに対し声を荒げてしまうことが多かった。今後は相手に配慮できる行動を心掛けたい」「パワハラやセクハラになり得ることがあった時、少しずつでも自分からフォローしようと意識が変わった」「相手に配慮できる行動を心掛けることが大事で、安心な職場環境だと実感してもらい、活発に意見交換ができることが、いい作品・番組につながると思った」などの意見があがったという。

なお今回の研修は、SDGsの目標「5:ジェンダー平等を実現しよう」「16:平和と公正をすべての人に」にもつながる取り組みとなる。