09 MAY

HTB北海道テレビ放送、道内民放局初の7年連続Sクラス省エネ優良事業者に

編集部 2022/5/9 20:00

HTB北海道テレビ放送は、エネルギー使用の合理化等に関する法律(省エネ法)に基づく、2021年度提出分の事業所におけるエネルギー使用状況の定期報告書において、経済産業省資源エネルギー庁から道内民放局では初となる7年連続のSクラス事業者(省エネ優良事業者)の評価を受けたことを発表した。

工場・事業場における省エネ法定期報告制度は、2015年8月に公表された経済産業省総合資源エネルギー調査会省エネルギー・新エネルギー分科会省エネルギー小委員会が取りまとめた提言に基づくもの。省エネ法の工場等に係る措置の定期報告を提出するすべての事業者をS・A・B・Cの4段階へクラス分けし(事業者クラス分け評価制度)、クラスに応じたメリハリのある対応を実施している。なかでもSクラス事業者は、定期報告書において5年間平均原単位を年1%以上低減(努力目標)またはベンチマーク目標を達成している事業者となる。

「省エネ法」および「事業者クラス分け評価制度」についてはこちら(経済産業省資源エネルギー庁)

HTB 社屋全館で超省エネ自動環境 制御システム「T-Zone Saver」を採用
「T-Zone Saver」による照明制御
スタジオ照明は省電力化のため、すべてLEDを導入

HTBは、本制度が始まった2015年度から定期報告書を提出しており、旧本社では全社の照明、トイレ、パソコンのスイッチオフの励行、エレベーターの効率的運用、階段の2アップ3ダウン運動をはじめ、クールビスの実施などを推進。また2018年9月に移転した現在の本社においては、日中は室内の明るさに応じて照明を減光したり、人の在・不在を正確に関知したりして、大幅な省エネと快適性の確保を両立する超省エネ自動環境制御システム「T-ZoneSaver」を採用。空調システムは、さっぽろ創世スクエア全体で、北海道熱供給公社によるDHC(地域冷暖房)方式による空調設備を採用し、寒冷地にあることから、冬期間は外気を積極的に取り入れて省エネルギーを図っている。その他にもスタジオ照明の灯体は省電力化のためすべてLEDを導入するなど、様々な取り組みを実施することで、エネルギーの使用に伴って発生する二酸化炭素(CO2)を2019年度比で約90%に抑制し、330tの削減に成功したという。