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TVISION、コネクテッドTVの注視データ提供開始

編集部 2022/7/1 11:30

家庭に⼈体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地:東京都千代⽥区、以下TVISION)は、コネクテッドTV※の注視データの計測・提供を本格的に開始した。これにより曖昧だったコネクテッドTVの視聴状況を、広告主がより正確に把握できるようになる。

※【関連記事】コネクテッドTVとは? その定義と仕組みをシンプルに解説

2022年4⽉時点で⽇本で稼働しているテレビの30%がコネクテッドTVという調査(インテージ調べ)でも分かるように、コネクテッドTVは⽇本国内においても急速に利⽤者数が拡⼤している。

コネクテッドTVを活⽤した広告は、デジタル広告でもテレビ広告でもない、消費者との新たなコミュニケーション⼿段として関⼼を集めている分野だ。しかしコネクテッドTVでの視聴は、スマートフォンのように個⼈アカウントと紐づいた状態で視聴者を特定できない。テレビデバイスで視聴すると、実際に誰がテレビの前にいて、そのコンテンツを視ていたのかを特定することができず、正しい視聴者に当たったのか、広告として視られたのかがわからないという⼤きな課題があった。

TVISIONでは、地上波テレビでの注視データ計測で培ったノウハウを活⽤し、コネクテッドTVでも「正しい視聴者が視たのか、その視聴者がコンテンツを視ていたのか」というデータを計測する。そのデータを活⽤することで、広告主はターゲットにむけて、より精緻に、より視られるコネクテッドTV広告を出稿できるようになった。

以前よりTVISIONでは、⼈体認識技術によりテレビデバイス前の視聴者の⾃然な⾏動を測定しており、テレビデバイスのひとつの特徴である複数⼈での視聴⾏動を細かく把握することができる。数百種類の視聴者属性のなかから、趣味・嗜好など視聴者の属性を絞った分析が可能だ。今回のコネクテッドTVのデータ取得に当たって、TVISIONでは、アプリ提供者、広告主/マーケター、広告会社とトライアルを進め、どういったデータを取得すべきか、どのような分析を提供すべきかについての知⾒を重ねてきた。また、直近では数⼗名のマーケターにインタビューやアンケートを⾏い、現状での各社のコネクテッドTV広告の活⽤状況、期待感や課題感を把握した上で、データ・プロダクト開発に反映させ、以下を主なご提供物としてサービス開始に⾄った。

TVISIONでは引き続き、コネクテッドTV広告の分析におけるスタンダードになることを⽬指して、商品開発ならびに、利⽤者数の拡⼤に合わせた調査対象の世帯数を順次拡⼤していく。

関東300世帯(順次拡⼤予定)。⼈体認識技術を⽤いてテレビ前にいる個⼈を特定し、テレビに対する注視データを計測。コネクテッドTVでの視聴アプリ(例:YouTube、TVer、AbemaTVなど)を判定する。データ粒度毎秒単位での取得が可能。