K-BALLET 代表取締役社⻑でありK-BALLET COMPANYの芸術監督 熊川哲也氏とTBSテレビ代表取締役社⻑ 佐々木卓氏

21 JUL

TBSホールディングスが熊川哲也のバレエカンパニー「K-BALLET」との資本業務提携を発表「アジアNo.1の芸術集団に」

編集部 2022/7/21 12:00

株式会社TBSホールディングスが19日、渋谷区恵比寿にある「K-BALLET 恵比寿スタジオ」で記者会見を開き、バレエダンサー・熊川哲也氏が主宰・芸術監督を務めるバレエカンパニーである株式会社K-BALLETとTBSが資本業務提携を結んだことを発表した。

記者会見にはK-BALLETの代表取締役社⻑であり、K-BALLET COMPANYの芸術監督を務める熊川氏と、TBSホールディングス、TBSテレビの代表取締役社⻑である佐々木卓氏が出席。途中、Kバレエスクールの生徒たちによるバレエパフォーマンスなども行われた。

K-BALLETは1999年に熊川氏が旗振り役となって設立されたバレエ団体で、バレエスクールを展開するほか、本格的なバレエ公演も行う。TBSは1997年の熊川哲也“MADE IN LONDON”を皮切りに、1999年からKバレエカンパニーの公演に主催として本格的に携わるようになり、これまでの24年間で、1000公演を主催。集客も200万人を突破するなど大きな実績をあげてきた。

今回の資本業務提携により、TBSはK-BALLET の発行済株式のうち32.1%を取得。今後は主催興業という事業単位での関係を超え、K-BALLETの企業価値向上を目的にあらゆる分野での事業連携を図る。

TBSテレビ 代表取締役社⻑ 佐々木卓氏

佐々木社長は「TBSがK-BALLETを支援させていただいて四半世紀。200万人の方に本当の芸術を見てもらうこと、本当の芸術に触れていただくことに対し、我々が役に立てることは本当に誇らしいことだった」とK-BALLETとの興行の意義を説明。資本参加後の今後についても、K-BALLETの主催公演のグローバル展開を含めたさらなる成長支援に加え、これまでK-BALLET、TBSが取引のなかった多様なステークスホルダー、コンテンツホルダーとのコラボレーションを企画していくと発表した。

Kバレエスクールを通じた知育・教育事業分野の知見と、TBSが有する地上波・インターネットを通じた発信力を組み合わせることで、海外(特にアジア地域)公演事業とスクール事業の多拠点展開も推進していくといい、スタジオ事業については1年に2店舗オープンを目標とすることも明かした。

佐々木社長は「これまではTBSのライブエンターテインメント局がK-BALLETのお手伝いをしてきましたが、これからはTBSグループ七千人が全て、何かしらK-BALLETのお手伝いをしていく。グループをあげて仕事を手伝わせていただきたい。楽しみです」と述べ、今後のK-BALLETの事業展開についても「アジアでNO1の芸術集団になる。そのお手伝いをすることが我々の最高の夢。2030年をめどに今のK-BALLETの事業規模を3倍から4倍にしていきたい」と目標を掲げた。

K-BALLET 代表取締役社⻑でありK-BALLET COMPANYの芸術監督 熊川哲也氏

熊川氏もTBSとのこれまでの歩みを振り返りつつ、今回の資本業務提携について「非常に感慨深い思い」と笑顔でコメント。「バレエが好きでバレエだけを一生懸命頑張り、自分の理想郷『シャングリラ』を立てるべくバレエカンパニーを立ち上げましたが、それをTBSにしっかりと評価していただいて、7月7日、七夕の日に自分の願いとともに調印をさせてもらいました。晴れて一点の曇りもなく、この日の説明会を行えることを嬉しく思います」とTBSに感謝の意を述べ、「これにより自分がやりたいことをさらにスピードアップさせることができる」とTBSとの今後のタッグに大きな期待を寄せていた。