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テレビ東京がPOPS Worldwideと資本業務提携 東南アジアでアニメの現地版制作

編集部 2022/11/9 09:00

株式会社テレビ東京(東京都港区)は、東南アジアで映像配信事業を手掛けるPOPS Worldwide(POPS社)が実施した第三者割当増資の一部を引き受け、資本業務提携した。POPS社に対するテレビ東京の出資額は300万米ドル(約4億5,000万円)となる。

株式の取得の目的テレビ東京グループは22年度からの3か年の中期経営計画において、テレビ局を取り巻く経営環境の変化に対応するため、「放送・配信・アニメ」の3本柱で相乗効果を生み出す「トライブリッド経営」と名付けた戦略によってコンテンツ価値の最大化を目指すとともに、放送だけに頼らない収益構造の改革に取り組んでいる。なかでもアニメと配信は成長戦略の柱であり、海外展開を含めた積極的な投資を進めていく方針。

今回出資するPOPS社は2008年にベトナムで設立され、同国を中心に東南アジアでYouTubeチャンネルを展開するとともに、自社アプリケーションを通じた映像配信サービスを運営し、延べ6.9億人を超える登録者数を有する東南アジアを代表する映像配信業者として位置付けられている。

成長著しいベトナムをはじめとして、東南アジアは国ごとに異なる言語、経済圏、文化、宗教の背景を抱えており、テレビ東京が手掛けるアニメなどのファミリー層向けコンテンツは、各国の事情に合わせたローカライズが求められる。POPS社との資本業務提携により、東南アジアの各国に受け入れられる現地版を制作し、映像配信市場の開拓を加速していく。