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HTBとジャパンケーブルキャストの自治体情報配信システムを北海道むかわ町が導入

編集部 2022/11/11 15:00

HTB北海道テレビとジャパンケーブルキャスト株式会社(本社:東京都千代田区、以下「JCC」)が共同で開発を行う、次世代データ放送サービスHybrid cast※1を活用し、テレビ放送画面で自治体情報を配信するシステムを、北海道むかわ町が導入することになった。(本運用開始は2023年4月からを予定)

2018年に発生した北海道胆振東部地震で大きな被害を受けたむかわ町では「緊急時」の「確実」な情報伝達はもちろんのこと、日常の地域情報配信を重要課題として、2021年より町内全域でJCCが提供する地域・防災情報配信アプリ『JC-Smart』を、山間部の穂別地区においては『JC-Smart』に加えてIP告知端末の運用を開始した。

今回、同町ではHTBとJCCが提供するHybrid castを活用した自治体情報配信システムを導入し、住民宅のテレビから情報配信を行うことで、IP告知端末を設置していない地域や、スマートフォンを保有していないご高齢の方に向けて、広く情報配信することが可能となり、「住民誰ひとり取り残さない」地域社会の実現を目指している。

住民はHTBのデータ放送から「むかわ町からのお知らせ」メニューを選択することで、自治体からのお知らせをテレビで見ることができ、Hybrid cast対応テレビ※2で視聴している場合は、さらに詳細な地域の情報に加えてピンポイント天気予報、定点カメラなどの防災情報も確認することができる。
また導入にあたって現在運用中の『JC-Smart』システムと連携することで、自治体の導入費用や運用コストを抑えながらも、市町村合併を経て胆振管内最大の面積を誇るむかわ町での、地域による情報格差(デジタルデバイド)の解消を図る。

むかわ町の導入に先立ち、HTBとJCCは、JCCが提供を行うIP告知システムと『JC-Smart』を運用する北海道喜茂別町において、2021年11月よりシステムの実証実験を開始しており、そこでのノウハウを生かしむかわ町が抱える課題や地域特性に添ったサービスを展開していく。

※1 「Hybrid cast」は、日本放送協会(NHK)の登録商標。Hybrid castは、放送波の中にインターネット上のコンテンツの取得を指示する制御信号を組み込み、テレビ放送と、HTML5で記述されたWebコンテンツとの融合を可能にする次世代放送サービスだ。スマートフォンやタブレット端末との連携も可能。

※2 Hybrid cast対応のテレビは、一般社団法人IPTVフォーラムのHP「ハイブリッドキャスト対応テレビ一覧」に記載のとおり。また、記載の機種すべての動作を保証するものではない。

ハイブリッドキャスト対応テレビ一覧

ジャパンケーブルキャスト株式会社(JCC)

むかわ町