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REVISIOが2022年夏ドラマの注目度ランキングで検証!注目されるドラマの特徴は?

編集部 2022/12/5 16:35

家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るREVISIO株式会社(旧TVISION INSIGHTS、所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下REVISIO)は、前クールで放送された夏ドラマの注目度ランキングをもとに人気のドラマの傾向を分析した。

2022年6月25日~9月29日までの前クール、夏ドラマにおいて、初回放送と全放送回の視聴者の注目度の平均を比較致しました。ランキングは以下のとおり。

※注目度…テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合を表す。

■『六本木クラス』が「ながら見」されなかった理由

1話で注目度1位だったTBS日曜劇場『オールドルーキー』は、全話を通じた平均注目度も1位となっている。

一方、テレビ朝日の『六本木クラス』は、1話の注目度は8位。全話平均では2位に浮上している。回を追うごとにドラマの内容そのものに惹きつけられ、しっかり画面を見るようになった視聴者が多かったようだ。テレビ朝日『遺留捜査』も、1話放送時は16位で、全話平均で10位と同様の推移を見せている。

『六本木クラス』の場合、もともとおもしろい原作があったことで視聴者も次のストーリーがある程度予測できたこと、SNSなどで「原作に忠実でわかりやすく安心して見られる、クオリティが高い」といった評判が広がったことで、視聴者の間で「タイムパフォーマンス(タイパ)」の良いドラマだと認識されたのではないか。

他にも『ユニコーンに乗って』『石子と羽男』『魔法のリノベ』は、初回放送時の好順位を維持。視聴者に「ながら見」をさせず、内容の面白さで高い注目度を集め続けた。一方で、1話で視聴者の注目を集められたものの、そのインパクトを維持できなかったドラマは次第に「ながら見」となってしまい、順位を落としたようだ。

■インパクトの強いシーンの繰り返しが注目度につながる

1話の注目度8位から大幅にランクアップした六本木クラスの注目度推移を、他ドラマの平均と比較した。

他のドラマは、4話で一度数値を下げた後、最終回へ向けて右肩上がりに注目度が上がっていった。一方、六本木クラスは、一貫して他ドラマ平均よりも高い注目度を示しているだけでなく、2、5、8、10、12話と何度も「注目度の山」ができていた。

グラフの山が高い回について見てみると、5話は新(竹内涼真)と長屋会長(香川照之)の直接対決、8話は長屋龍河(早乙女太一)と葵(平手友梨奈)の凄まじい演技合戦が話題となり、12話では長屋会長が病に倒れ葵が拉致されるという、注目を途切れさせないストーリー展開が、複数の山につながったと見受けられた。

とはいえ、すべての放送回に刺激的な展開を入れることが、すなわち良質なドラマであるというわけではないので、今後もどのようなドラマが視聴者の注目を集めているのか、さまざまなパターンを分析していきたい。

※注目度とは?

テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかる。

■REVISIO株式会社について

人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供している。家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントが活用している。

現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供している。

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