TBSの世界初の水素中継車「地球を笑顔にするくるま」

27 DEC

TBS『ニューイヤー駅伝』で世界初の水素中継車「地球を笑顔にするくるま」がデビュー

編集部 2022/12/27 08:00

脱炭素社会の実現を目指す取り組みの一環としてTBSグループが導入した、世界初の水素中継車「地球を笑顔にするくるま」が、元日に群馬で開催される駅伝日本一決定戦・第67回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)でデビューすることが決まった。第2移動中継車としてランナーの走りを伝える予定。

「地球を笑顔にするくるま」は、TBSが2020年秋にSDGsキャンペーン「地球を笑顔にするWEEK」をスタートして以来、パートナー企業として共にSDGsの推進を行ってきたトヨタ自動車株式会社とタッグを組んで開発したもので、マイクロバス「コースター」をベースに、動力源には「MIRAI」に搭載されているFCスタック(水素を使って発電する燃料電池)を採用し、走行時にCO2や大気汚染物質を排出しない優れた環境性能と、低騒音・低振動を実現。環境省の「脱炭素社会構築に向けた再エネ等由来水素活用推進事業」にも採択されている。

走行時に地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を含め排気ガスを一切出さないため、ロードレースでは後ろを走るランナーや沿道の観客の環境ストレス軽減につながることが期待される。
中継車の内部は、さまざまな番組や用途に対応するために機材やレイアウトが変更できるようになっており、今回の『ニューイヤー駅伝』では2台の防振カメラを搭載するほか、アナウンサーと解説者が直接ランナーの走りを見ながら生中継で伝える実況席も設けられる。
車体のデザインはベースの鮮やかな青に加え、雫や気泡をモチーフにクリーンなエネルギーである水素を表現。「地球を笑顔にするくるま」のロゴを大きくあしらった、親しみやすく、目を引くものとなっている。

TBSでは『ニューイヤー駅伝』当日の生放送、合わせて7時間を自然エネルギー由来の「グリーン電力」を使用して放送する。TBS放送センターの使用電力や送出電力、群馬県庁に設置する放送センター等での使用電力、さらにJNN各局がローカル放送で使用する送出電力など、直前番組から競技本番を含めた7時間分の放送に関わる電力合計約11,400キロワットアワー(kWh)について、日本自然エネルギー株式会社が発行するグリーン電力証書(※1)を充当する。これによって、約5.2トンCO2(t-CO2) 分の二酸化炭素排出が削減されることになる。

また、1月1日(日・祝)の9時~15時に、群馬県庁1階の南ホールにて、水素で走る中継車の仕組みなどを詳しく解説するパネル展示も行う。

「地球を笑顔にするくるま」

「地球を笑顔にするくるま」仕様

『ヤマザキ新春スポーツスペシャル ニューイヤー駅伝2023第67回全日本実業団駅伝』

■TBS系列生中継 

■1月1日(日・祝)8:30〜14:30
(スタート直前番組7:30〜8:30 ※一部地域を除く)
 

関係各所の使用電力、及びグリーン電力使用によるCO2削減量(概算)

グリーン電力使用によるCO2削減量

(※1)「グリーン電力証書」とは?

風力・太陽光・バイオマス(生物資源)などの自然エネルギーによる「グリーン電力」を発電する際に生じる環境付加価値(化石燃料の節減やCO2排出抑制など)を「グリーン電力証書」という形で購入することで、環境にやさしい価値を持つグリーン電力を使用しているとみなされる仕組み。TBSでは日本自然エネルギー株式会社よりバイオマス由来のグリーン電力証書を毎年100万kWh分購入している。

GreenPower

群馬県庁水素中継車パネル展示

■開催日 2023年1月1日(日・祝)
■会場 群馬県庁1階南ホール(〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1)
■展示時間 9:00~15:00
■入場料 無料

地球を笑顔にするくるま特設ページ

TBSグループの主なSDGsの取り組み

TBSグループは、2019年8月に国連「SDGメディア・コンパクト」に署名。2020年11月にはTBSテレビ、TBSラジオ、BS-TBSをはじめ、TBSグループのあらゆるプラットフォームが参加するSDGsキャンペーン「地球を笑顔にするWEEK」をスタートし、今年の10月31日(月)からは第5弾を実施するなど、メディアとしてSDGsを発信する取り組みを続けている。また、TBS緑山スタジオ、TBS赤坂ACTシアターなどの電力を100%再エネ化したほか、2023年度にTBS放送センター、赤坂サカス文化施設、TBS緑山スタジオの主要3施設でカーボンニュートラルを達成することを公表するなど、一企業として足元の取り組みにも力を入れている。