10 MAR

福島中央テレビが「第一回ふくしまSDGsアワード」受賞!ごみ拾い活動を県民運動に

編集部 2023/3/10 16:00

株式会社福島中央テレビ(本社 福島県郡山市、代表取締役社長 五阿弥宏安)は、福島県が持続可能で豊かな社会づくりの実現に向け、共感を生み取り入れやすい取り組みや先駆的な取り組みを表彰する「第一回ふくしまSDGsアワード」を受賞した。

福島中央テレビは、福島県のごみ排出量が全国ワースト2位(令和2年度)という現状を受け、「ごみ拾いを県民運動に!」をテーマに掲げ、テレビ番組やイベントなどを通してごみ問題に関する県民の意識向上を図る取り組みを続けている。特に夕方情報ワイド番組「ゴジてれChu!」では、2020年1月から毎週月曜日に郡山市出身の俳優・鈴木文健が地域の方々と交流しながらごみを拾い集める企画「ブンケン歩いてゴミ拾いの旅」を放送し、ごみ拾いの輪を広げてきた。番組企画を通して拾ったごみの量は11.4トン、番組ののべ視聴人数は259.4万人(2023年2月末)に上り、2022年日本民間放送連盟賞「放送と公共性」部門で優秀賞を受賞し全国からも注目を集めた。

2023年3月5日(日)にいわき市で授賞式が開かれ、五阿弥宏安代表取締役社長とSDGs推進チームの中山可那子リーダーに賞状が手渡された。

受賞式で事例発表する中山可那子リーダー

また、2021年から春と秋の「海ごみゼロウィーク」に合わせて年に2回「福島県内一斉清掃活動」を実施し、県内の企業や団体、行政、教育などと連携した活動も続けている。この活動では海洋プラスチックの問題を解決するための取り組みの一つだが、「海ごみの8割は街から発生する」という現状を受け、沿岸部だけではなく海から離れた市街地にも活動の幅を広げている。2022年9月に実施した一斉清掃活動では、海のあるいわき市や南相馬市に加えて、郡山市、福島市、会津若松市、白河市、田村市の7つの自治体で清掃活動を行い、655人が参加した。

さらに、ごみを拾うだけではなく「どうしたらごみの量自体を減らせるか」をテーマにしたイベントやキャンペーンを展開し、企業や行政と連携して生ごみの水分量を減らすためのワークショップや生ごみからニワトリの餌を作る取り組みなども進めている。

2022年9月福島県内一斉清掃活動・白河市

「海ごみゼロウィーク」の活動リポートはコチラから

■ふくしまSDGsアワードとは

「ふくしまSDGs推進プラットフォーム」の事務局を務める福島県が、SDGsを通じた福島県の課題解決に向けた取り組みを活性化するために創設した表彰。第一回となる今回は、29団体がエントリーし以下の審査基準で審査を実施。

■審査基準

1. SDGs達成への貢献度が高く、福島県総合計画に掲げる「目指す将来の姿」の実現につながる取り組み

2. 見た人が取り入れやすく、行動変容を促すことのできる取り組み

3. 取組を始めたきっかけや、今後の展望(夢や目標)がストーリーとして伝わる取り組み

4. 上記のほか、審査員が「いいね!」と感じた取り組み

受賞団体と取り組み内容(五十音順)

■株式会社福島中央テレビ「ごみ拾いを県民運動に!」
■猪苗代町立猪苗代中学校「よみがえれ!猪苗代湖!!~猪中型資源循環サイクル~」
■只見町立只見中学校「海洋の視点を付加した只見中のESD」

「ふくしまSDGsアワード受賞団体発表」