TBSが3月18日（土）から4月2日（日）までの期間、東京・赤坂のSacas広場で「赤坂サウナ祭り」を開催する。前日の17日、プレスデーが行われ、関東初上陸のサウナバス「サバス」など、4台のサウナカーや、テント内の施設などが報道陣にお披露目された。

これまでサウナというと、日本では比較的に中高年の利用イメージが強かったが、近年は感度の高い若者たちを中心にサウナブームが起こっている。TBSは数年前からこのブームに目をつけ、社内新規事業提案制度「TBSグループビジネスチャレンジ」でサウナ事業プロジェクトを採択。サウナビジネスに特化したYouTubeチャンネルの開設や移動式サウナカーの作成、さらにBS-TBSの番組『旅するサウナ』制作などを行うなど、サウナに力を入れるようになった。

【関連記事】テレビコンテンツが“サウナ”業界に与えた影響とは？

今回の屋外サウナイベント「赤坂サウナ祭り」は「赤坂サウナプロジェクト」の次のステップとして、企画されたものだ。会場となる赤坂Sacasの広場には路線バスをそのまま利用したデザインが人気のサウナバス「サバス」や、冷凍車を改造し、マイナス30度のアイスサウナなどが体験できる「SAUNA FREEZER」が登場。

また、『旅するサウナ』に登場して話題を呼んだ、サウナ好き芸人のやついいちろうによる、軽トラック改造のモバイルサウナ「旅するサウナ」号や、サウナカーの製作・販売ブランド「TOY101」がやはり軽トラックを改造して作ったサウナカーなども利用することができる。

広場内には更衣室はもちろん、シャワーや水風呂なども完備。土日、祝日にはサウナ施設でアウフグースを行うアウフギーサーの出演も決定している。

今回の催しを企画した「赤坂サウナプロジェクト」リーダーの渡辺泰生氏は、「今回のイベントは車を使った『サウナ祭り』なので、移動が可能。赤坂だけで展開するのではなく、今後はこれをパッケージ化して、地方へ持って行ったり、災害時に救助にあたる人たちに利用してもらったりと様々な展開を考えています。この催しが地方創生の大きな力になれば嬉しいです」と話す。

渡辺氏は以前からサウナが好きで、「TBSグループビジネスチャレンジ」の募集に対して、サウナの企画を提出した張本人でもある。「赤坂にサウナ施設を作ることを目標にやっているんです。まずはSacas広場でイベントをやって、これだけの人が集まるんだよっていうことを証明して、赤坂に施設を作りたい」と夢を膨らませる。

渡辺氏は「TBSグループビジネスチャレンジ」で採択が決まった後は苦労もあったと振り返り、「一年間、サウナの活動をする費用もいただいてやっていたんですけど、その後コロナが始まってしまって、なかなか計画が思うように進まなかったんです。今回の企画は、そのコロナ禍に、このプロジェクトを諦めきれなかったメンバーで3年越しに実現させたものです」と胸を張る。

今回のイベントについても「もともと赤坂はビジネス街ですし、サウナ好きの人が多いんですけど、赤坂の人だけでなく、地方から遊びに来た人にも利用してほしいです。赤坂にはいろんなものがあるんだなと思ってもらえたら嬉しい。また、若い人にもどんどん来てもらいたいです。赤坂の街を活性化させてもらえたら嬉しいです」と話していた。