イタリアで8月30日から9月9日に開催される第80回ベネチア国際映画祭のクラシック部門（ Venice Classics ）に、 読売テレビが製作 した相米慎二監督作品『お引越し』の出品が決定した。

『お引越し』の公開から30周年を迎える今年、35mmオリジナルネガフィルムから4K解像度によるスキャンを行い、デジタルリマスター作業を実施。 今映画祭では4Kデジタルリマスター版の『お引越し』が世界初上映される。

なお、同作は公開当時の1993年、第46回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門（UnCertain Regard）にも正式出品された。作品としては、時を経て世界三大映画祭のうち二つの映画祭へ出品される快挙となった。

■作品情報
『お引越し』
公開：1993 年
出演：中井貴一
　　　桜田淳子 田畑智子 笑福亭鶴瓶 他
原作：ひこ・田中「お引越し」
監督：相米慎二
脚本：奥寺佐渡子、小此木聡
製作：読売テレビ

【あらすじ】
明るく元気な京都の小学6年生、レンコ。父ケンイチが家を出て、母ナズナとの二人暮らしが始まった｡ナズナは新生活のための規則を作るが、変わっていこうとするナズナの気持ちがわからないレンコ。レンコは、離婚届を隠したり、自宅で籠城作戦を決行したり 。さらには、 かつて家族で訪れた琵琶湖への小旅行を勝手に手配する……。離婚目前の両親に挟まれた、多感な少女の心の成長の物語。本作は相米監督の10作目で、田畑智子のデビュー作。