10 OCT

スイッチメディア、コネクテッドTVでの「OTT視聴」とレコーダーでの「タイムシフト視聴」データをオンデマンド視聴率として提供開始

編集部 2023/10/10 10:15

クラウド型テレビCM出稿分析サービス「TVAL(ティーバル)」を運営する株式会社スイッチメディア(東京都港区、以下「スイッチメディア」)は、TVerなどの動画配信サービスでのOTT視聴や、レコーダーを利用して録画番組を見るタイムシフト視聴で、テレビ番組がどの程度視聴されているかを計測する方法を開発。「オンデマンド視聴率」としてデータ提供を開始した。

テレビ番組の視聴方法が多様化し、録画視聴するタイムシフト視聴だけでなく、コネクテッドTVの普及に伴いTVerなどの動画配信サービスでの視聴も一般的になった。ドラマなど番組ジャンルによっては、好きなときに番組を視聴する人数がリアルタイム視聴人数を上回るケースもある。

スイッチメディアは、タイムシフト視聴とコネクテッドTVの動画配信サービスでの視聴を合わせ「オンデマンド視聴」と定義。
コンテンツ自動認識技術に独自開発した動画配信サービスの視聴判定モデルを組み合わせることで、番組単位で「OTT視聴」のボリュームを捉え「タイムシフト視聴」と合わせて「オンデマンド視聴率・人数」として算出し、広告主がCM出稿を検討する際のデータとして提供することが可能となった。

「オンデマンド視聴率・人数」は、リアルタイム視聴率・人数と同じデータソースから算出しており、視聴率・人数同士の比較や合算を行うことができる。OTT視聴がどの程度浸透しているのかという分析や、トータル視聴人数(リアルタイム視聴、タイムシフト視聴、OTT視聴の合計視聴人数)での番組比較が可能となり、広告主がオンデマンド視聴も考慮して番組を評価しやすくなる。

※タイムシフト視聴率の定義
 番組放送から1週間以内に、レコーダー等の録画機能を利用してテレビでその番組を視聴した割合
※OTT視聴率の定義
 番組放送から1週間以内に、配信サービス経由を利用してテレビでその番組を視聴した割合

■分析例1:『VIVANT』放送回ごとのオンデマンド視聴率の推移
VIVANTのオンデマンド視聴率(個人)は5%台後半~7%程度で推移、最終回では7.8%を記録した。
第1回から最終回までを通じて視聴全体の約6割がリアルタイム視聴、約4割がオンデマンド視聴であるということが分かった。リアルタイム世帯視聴率で19%と盛り上がりを見せた最終回でも同様に、視聴全体の4割程度がオンデマンド視聴であった。

■分析例2:夏ドラマ番組平均視聴率
VIVANTが注目を集めた2023年夏ドラマだが、12番組について初回放送から最終回までの放送の平均のリアルタイム視聴率、タイムシフト視聴率、OTT視聴率を比較した。
OTT視聴率は、ハヤブサ消防団を除いてオンデマンド視聴率のうちの1割未満であり(タイムシフト視聴率が9割以上)、まだまだリアルタイム視聴およびタイムシフト視聴の比率の方が高いことが分かる。

※現状、規模は小さいがOTTへの広告出稿の検討企業は増加傾向にある。視聴規模の推移を定期的にモニタリングし、OTT広告活用を本格的に始める時期を見定める。

【スイッチメディア 会社概要】
社名:株式会社スイッチメディア
代表者:代表取締役会長 福羽泰紀
   :代表取締役社長 高山俊治
事業内容:クラウド型テレビCM出稿分析サービス「TVAL」「SMART」の開発・提供
<ホームページ>
<TVAL>