NHKスペシャル『Last Days 坂本龍一 最期の日々』

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26 NOV

NHK「Last Days 坂本龍一 最期の日々」が国際エミー賞を受賞

編集部 2025/11/26 16:35

世界の優れたテレビ番組を表彰することしの「国際エミー賞」の授賞式が、11月24日(月・現地時間)にアメリカ・ニューヨークで行われ、NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」がアート番組部門で部門最優秀賞の「国際エミー賞」を受賞した。

このドキュメンタリーは、2024年ローズ・ドール賞(アート部門)を受賞、また、先月行われた2025年イタリア賞ですべての出品作品の中からもっとも文化・芸術面で優れた作品に贈られる「イタリア共和国大統領特別賞」とテレビ・パフォーミングアート部門の部門最優秀賞「イタリア賞」を受賞している。

■国際エミー賞受賞(アート番組部門)

NHK スペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」
初回放送 2024年4月7日 午後9:00

YMOのメンバーとしてテクノ・ミュージックで世界に衝撃を与え、その後も独創的な音楽で多くの人の心をとらえた坂本龍一。最晩年の日記には「死刑宣告だ」「安楽死を選ぶか」という闘病生活の苦悩や、「音楽だけが正気を保つ唯一の方法かもしれない」「残す音楽、残さない音楽」といった音楽を深く思考する言葉など、本音が刻まれていた。知られざるYMOのメンバーとの交流、最後になってしまった未発表の曲も心を打つ。

【受賞の結果を受けた制作統括・松宮健一氏のコメント】
「死を目前にしても、命は光り輝くことはできるのか。葛藤を抱えながら制作したこの番組が世界的に評価されたことを大変名誉に思います。しかし、同時に、より大きな責任を背負ったと感じています。芸術や文化をどう描けば新しいのか、社会の中でTVドキュメンタリーの役割とは何か、より深く考えていきたいと思います」

【国際エミー賞について】
世界の主要メディアや、テレビ業界に関わる企業・組織などから約900のメンバーが加盟する「国際テレビ芸術科学アカデミー」(IATAS、1969年設立)が主催する国際コンクール。アメリカ合衆国外で制作・放送された優れたテレビ番組を顕彰する賞で、ことしで53回めを迎える。現地時間11月24日に、ニュース、アート、コメディー、ドキュメンタリー、ドラマシリーズなど計16部門が表彰された。ことしの審査は2024年1月1日から2024年12月31日に初回放送された番組が対象となっている。