日本美術の名品も!「京都東山遊楽図屏風」3DCG

02 MAR

メトロポリタン美術館が、NHKとの超高精細3DCG共同制作を世界に発表!現地制作を担ったのは、NHKエンタープライズ

編集部 2026/3/2 16:30

株式会社NHKエンタープライズ(以下NEP)は、ニューヨーク・メトロポリタン美術館(以下MET)との共同プロジェクトにおいて、収蔵品の超高精細3DCG制作に参加した。

日本時間の2月27日、世界三大美術館のひとつと言われるMETが、世界に向けてニュースを発表した。 「METの代表的な収蔵品9作品について、NHKとの共同制作によって超高精細3DCGを制作した」という内容だ。
共同制作は、近年NHKグループが積極的に手がけている国宝や有名美術品の3DCG化について、そのクオリティの高さをMETの担当者が知り、実現した。
この日米共同プロジェクトにおいて、日本側から実際の制作作業に参加したのが、NEPの3DCG制作チームだ。 今回は、天才画家ゴッホや印象派の巨匠モネの名画、壮麗なヨーロッパ彫刻、エジプト文明を象徴する石像、16世紀フランス王の甲冑、江戸時代の貴重な屏風や襖絵などの3DCG制作に挑んだ。 その成果は、METのプレスリリースでも紹介されている。

色も質感も限りなく実物に近い! ヨーロッパ彫刻3DCG
絵具の厚塗りがリアル! ゴッホ「糸杉のある麦畑」3DCG
日米のスタッフが協力した現地での制作の様子

3DCG動画はこちら:https://vimeo.com/1167608531/8fd0475ca7

超高精細3DCGが切りひらく未来
これは、世界の歴史と文化を未来へと受け継いでいく取り組みだ。 超高精細3DCGは、肉眼で実物作品を見るのでは困難なサイズや角度で鑑賞でき、「こんな細部に、こんな工夫があったんだ!」など、新たな発見をもたらす。 また、巨大モニターで拡大しても画質が荒れることなく、没入感のある、双方向の新しい鑑賞体験を実現させる。

*イメージ

NEP独自の超高精細3DCG制作
NEP3DCG制作チームは、これまでに、写楽や歌麿の浮世絵(東京国立博物館)や国宝「油滴天目茶碗」(大阪市立東洋陶磁美術館)、ゴッホ「ひまわり」(SOMPO美術館)などの超高精細3DCG化を手がけてきた。
現場では、貴重な作品にダメージを与えない独自の機材と手法で、細心の注意を払いながら3Dスキャナで形状を記録し、同時にあらゆる角度から何百枚もの画像を撮影する。 その後は、データを処理してモデリング作業を行うことで3Dモデルを作成、現場で撮影した画像をテクスチャとして貼りつけて完成させる。 出来あがるのは、色も質感も驚くほど本物に近い3DCGだ。
またNEPは、昨年1年間でも、3DCGを活用した東京国立博物館の「イマーシブシアター 新ジャポニズム」や「ゴッホ展~家族がつないだ画家の夢~」などの没入型展示映像を制作。 さらにロサンゼルスで半年にわたる3DCG展示会を開催、オーストリアのアルスエレクトロニカフェスティバルでも発表するなど、完成度の高い卓越した制作力を国内外で披露してきた。

「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」イマーシブコーナー

ミュージアム、企業などのデジタルアーカイブ……多様な活用が可能
3DCG化が有効なのは、文化財や美術品に限らない。 “形あるものはすべてが対象”となり得る。 例えば、企業が生産する「スニーカー」や「食器」「バッグ」「服」「アクセサリー」「家具」「商品パッケージ」などだ。 歴代商品のデザインと色、質感の変遷を未来へと伝えるデジタルアーカイブ化が可能となる。
また、超高精細なデータは、3Dプリンターに出力して超高精細なレプリカを作成できる。 美術館・博物館での補助資料やワークショップの教材、教育現場への出張展示等にも活用できる。 さらに、正確無比なデジタルデータは、収蔵品の2次利用を目的としたデジタルコンテンツサービスなどへの利用が期待される。

3DCGを体感できるイベント概要
共同制作した超高精細3DCGは、以下のイベントで公開される。
「メトロポリタン美術館×NHK アート新体験プロジェクト~ゴッホ、モネから江戸の屏風まで~」
2026年3月3日(火)~3月29日(日) NHK放送博物館 1階・2階 愛宕山8Kシアター
【開館時間】午前9:30~午後4:30
【休館日】月曜日

【共同プロジェクト紹介番組】
「超高精細3DCGで鑑賞 メトロポリタン美術館の至宝」
まずは、BS8Kから。3月2日(月)ひる12:00~12:45

【今回の記事のお問い合わせは、NEPのWEBサイトから】
https://www.nhk-ep.co.jp/
担当:小山靖史 小林 希

<映像画像提供・協力>
メトロポリタン美術館、NHK、東京都美術館、NHKプロモーション、中日新聞社、SOMPO美術館

<3DCG制作協力>
PlanD、Suave Images、mK5