映画『いしぶみ』
Copyright© 広島テレビ放送
広島テレビ製作「いしぶみ」が国立映画アーカイブ「映画監督是枝裕和」で上映決定。 『万引き家族』『誰も知らない』などと並び、“ヒロシマの記録”を上映
編集部 2026/5/12 17:00
広島テレビ放送株式会社が2015年の被爆70年企画として制作したドキュメンタリー「いしぶみ~忘れない あなたたちのことを~」の劇場公開版「いしぶみ」が、特集上映「映画監督是枝裕和」で上映される。本企画は国立映画アーカイブと是枝裕和監督の制作会社「分福」が共同開催する、是枝監督初の国内大規模回顧上映だ。
上映作品には「万引き家族」「誰も知らない」「そして父になる」など、日本映画史を代表する作品群が並ぶ。その中で「いしぶみ」は、1945年8月6日、広島で被爆した旧制広島二中一年生321人の犠牲を描いた作品だ。綾瀬はるか氏の朗読、被爆者や遺族の証言、池上彰氏の取材を通して、“ヒロシマの記憶”を次世代へ伝えてきた。
「いしぶみ」の原点は、1969年に広島テレビが制作したドキュメンタリー番組「碑」だ。翌1970年には書籍化し、長年読み継がれ、教科書教材としても活用されてきた。2015年には是枝裕和監督のもと、新たに映像化。さらに2025年には漫画版『漫画いしぶみ 原爆が落ちてくるとき、ぼくらは空を見ていた』を刊行し、2026年には第55回日本漫画家協会賞大賞〈萬画部門〉を受賞した。
被爆体験を直接聞ける機会が減る中、過去に記録した映像や証言を時代に合わせた表現へと更新しながら継承していくことは、地域メディアの重要な使命だと同社は考えている。今回の上映決定は、「いしぶみ」がテレビ、映画、書籍に漫画と形を変えつつ、世代を超えて受け継がれていることを象徴する機会となる。
【上映概要】
企画名:映画監督是枝裕和
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU(東京都中央区)
会期:2026年6月2日~6月28日、※「いしぶみ」上映:6月6日(土)、6月19日(金)
主催:国立映画アーカイブ、分福
◆国立映画アーカイブ「映画監督是枝裕和」特設ページ
https://www.nfaj.go.jp/film-program/kore-eda202606/
◆映画『いしぶみ』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=oUi4sUSQF3E