17 AUG

テレ東社員とビール片手に番組視聴体験!『テレ東社員と一緒に乾杯してもらってイイですか?』取材会レポート

編集部 2020/8/17 09:00

テレビ東京では、2020年8月19日(水)、28日(金)~8月31日(月)の計5日間にわたり、オンラインでのファンイベント『テレ東ファンWEEK supported by KIRIN テレ東社員と一緒に乾杯してもらってもイイですか?』を開催する。

今回はイベントに先立ち13日(木)に開催された、伊藤隆行プロデューサー、佐久間宣行プロデューサー、福田典子アナウンサーによる取材会の模様をレポートする。

■ビールを飲みながら「テレ東社員と一緒にテレ東を見る」

この企画では、テレビ東京の人気番組を手掛ける名物プロデューサー陣、アナウンサー陣らが、地上波番組の放送と同時にビールを飲みながらの“オンライン乾杯”トークを生配信。まるで「テレ東社員と一緒にテレビを見ている」ような感覚で、通常の放送では聞けない“裏側トーク”や、それぞれのビールにまつわるトークが楽しめる予定だ。

生配信実施予定の番組。地上波での放送と同時に実施する
プロデューサーからアナウンサーまで、テレ東社員が生登場

さらに生配信実施にあたり、8月12日(水)から「テレビ東京とあなたのエピソード」を募集。Twitter上でハッシュタグ「#テレ東と乾杯」をつけてテレ東への思いや思い出、印象深いエピソードなどを投稿するとキリンビール商品が当たるプレゼントキャンペーンも実施される。

■『浦和から持ってきて!』を見たキリンビール担当者がオファー

今回の企画は、伊藤P・佐久間Pらが出演した5月放送の番組『浦和から持ってきて!』を見たキリンビールの担当者からオファーを受けたという

伊藤P:『浦和から持ってきて!』はテレ東のアーカイブに残った作品を倉庫から出してリモートで眺めるという番組だったんですが、それをキリンビールの担当者の方が見て、「タレントじゃなくて、この人達(テレ東のプロデューサー陣)と飲んだら楽しそうだ」と思ってもらったそうなんです。

佐久間P:それは初耳でした! まだ(今回の企画趣旨が)いまいちよくわかってないんですよ。「仕事で酒を飲める」ということしか聞いてない(笑)。詳しくはまだ知らないんですが、後輩とお酒を飲めると言うので(オファーを受けました)。当日は早い段階で業務を終えて、銭湯に行ってから(オンライン飲み会に)臨みたいと思っています。

伊藤隆行プロデューサー
佐久間宣行プロデューサー

伊藤P:今回の企画はひとことでいうと「前代未聞」。自分たちで作った番組を飲みながら見るのが最高ですね。

佐久間P:後輩の作った番組を、酒を飲みながら見れるなんて最高だな、と。そもそも人と酒を飲む機会が減っているので、誰かと何かを見ながらお酒を飲めるのがめちゃめちゃ楽しみです。

伊藤P:一杯目の乾杯は「人生で最高の状態に持っていくように」と(参加陣)全員に言っています。最高のおつまみを持ってくる人もいるかもしれませんね。

福田アナ:放送前のプレビュー(内容確認)以外の場面で、制作した番組のオンエアを見る機会はあるんですか?

福田典子アナウンサー

佐久間P:年末ぐらいですかね。『マジ歌選手権』とかは、後輩と飲みながら見ることはたまにあります。めちゃくちゃ、いちばん楽しい(時間)ですね。

伊藤P:そんなにしょっちゅうはないかな。(制作に)苦労したものや、大型番組は(オンエアを)見ることがあります。(テレビ東京)50周年特番のときは、後輩十何人かと大きなカラオケの部屋を借りて、(部屋の)モニターでみんなで見てました。苦労が多かったぶん達成感も大きくて、みんなで泣きながら見てましたね。

福田アナ:私もオンエアを見たら、視聴者のみなさんからの声で泣いちゃうかも……。

■「みんなで一緒に見る喜び」を感じてほしい

これより先は、伊藤P・佐久間Pへ質問タイム。

──今回の企画をどんな風に楽しんで欲しいですか?

伊藤P:「最高のつまみ」にしてほしいですね。テレビの裏話をこっち(オンライン)でしている、というような新しい楽しみ方ができるので、それを面白がってくれたら。ふだん番組を見ない人も(テレ東社員が)酔っ払ってしゃべっている姿を見て、それをきっかけに(番組に興味を持って)楽しんでもらえたらと思います。

佐久間P:(番組を)タイムシフトで見る人もいるので、このタイミングで一緒に見て盛り上がる楽しみを共有できたらと思います。面白い番組をみんなで一緒に見る喜びを感じてもらえたら。

──今回登場する「テレ東社員」はどんな人たちですか?

伊藤P:部長クラスの人も出てくるし、番組制作担当のディレクターも登場します。正直言って「(出して)大丈夫かな」という人も多い(笑)。

佐久間P:ある意味「テレ東 ダメ社員決定戦」ですよ(笑)。結果的に「ちゃんとしてる人間」が誰なのかがわかるのでは?

伊藤P:(テレビ東京)制作局の「駄目ランキング」ワースト3くらいの人が入ってますからね。

佐久間P:(自分が出演する)31日に登場予定のプロデューサーは、5年くらい前僕に「佐久間は佐久間のダンスを踊ればいい」という謎のアドバイスをしてきた人なんですよ。いまだにその意味がわからないので、今回聞こうと思います。

伊藤P:全曜日に、不思議だけど一生懸命なメンバーが入っていますね。本当は(制作以外の)他セクションの人も入れたかったんですよ。受付の人や警備の人も入れたかったんですが、まずは第一弾ということで制作局のメンバーやアナウンサーが中心となっています。

──テレビ東京の自由な社風が感じられそうな今回の企画ですが、逆に「これだけはやらない」と決めていることはありますか?

伊藤P:やらないと決めていることは、とくにないですね。むしろこれから(そういったものを)考えないとまずいなと思っているくらい。みなさんの良識に任せる感じで……。

佐久間P:“反省だけはしないように”と思っています。自分たちが作っている番組を見ると反省点が出てきて「地獄の酒」になってしまうので……。もう(完成して)放送しちゃっている(番組を見る)ので、反省だけはしない、というルールで行きたいと思います。

伊藤P:「こいつまずいな」と思ったら、途中で(テレビ東京のキャラクター・バナナ社員の)「ナナナ」に変わっているかもしれない(笑)。ライブ配信なので、そのときどきで判断します。

佐久間P:ここ(オンラインイベント)での発言は社内の業務査定に入れないでほしいですね(笑)。

──ふたりがここ最近で「最高だな」と思ったことは?

伊藤P:ことし4月に(テレビ東京制作局 クリエイティブビジネス制作チーム)部長になったんですが、この体制になってから(部員たちと)飲んでないんですよ。就任後すぐにそのまま『テレ東 無観客フェス 2020』をやったんですが、一回も打ち上げをしていないんです。本当はみんなの前で「ありがとう」と言って、泣きながら(会場の)池袋で乾杯したかった。(テレ東無観客フェスは)部下たち全員が一生懸命やってくれて、部長として感動しました。

佐久間P:個人のInstagram宛にいろんな人からダイレクトメッセージが届くんですよ。お笑い芸人のダイアンに関する情報ばかり送ってくる人とか、親とケンカしたとか(笑) 。僕のメールボックスをメモ帳代わりにして色々なものが届くんですが、そのなかで、ずっと就職活動の経過を送ってきていた大学生がいて。ずっと落ちてたみたいなんですが、きのう「内定取れました」と連絡が来て、よかったな、と(笑)。そいつのためにも今回は乾杯したいなと思いますね。

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■「もはやテレビだけが『テレビ』じゃない」テレビ局がネット連動する意味

テレビ局として、いまネットと連動することの重要性とは――。取材会終了後、伊藤プロデューサーに単独でインタビューを行った。

伊藤P:ネットと連動することは、いまのテレビにとってはもっとも重要ではないかと思います。デバイスが進化して、(コンテンツに)ネットで接触したり、見逃し配信を見たりといろいろエンターテイメントの摂取のしかたがどんどん進化しているなかで、テレビがずっと(テレビ)受像機から一方向で発信するという時代はもう終わったんだと思っています。

より多くの人にテレビの番組を見てもらうため、ネットとどんどん積極的にテレビ局も連動する場合もありますし、積極的に仕掛けていくこともあります。別のコンテンツをそこに放つということもあるでしょう。とにかくいい番組を見てもらう(ためにネットと連動する)ということを、ためらうことなくどんどんやっていく時代なのかな。ネットを見た人がテレビに接触することもあるでしょうし、テレビを見た人がネットに誘導されることもあるでしょう。もうテレビだけがテレビじゃない、と思っています。

どういうお客さんにリーチしているか、ということをしっかりテレビ局も考えなければいけません。ネットにしっかりと接触して実売につなげるB2Cのようなビジネスも多く発生しているなかで、ビジネススキームという点においても、テレビ局と組む新たなメリットを見出していきたいですね。

インターネットには、1〜2週間のような短期間で作られたコンテンツも多く存在します。それこそ(テレビ局も)生放送であれば1日で作れちゃうわけですから、いま思っているものを吐き出すくらいの勢いをもってネット上にコンテンツを放っていきたいと考えています。YouTubeのチャンネルで、24時間番宣部員や広報部員が情報を放ったり、YouTuberとして番宣をするというような試みも面白いのではないでしょうか。

ネットとの関わり方もふくめ、やり方として面白く関わっていく。全集中して「新しい型」を作って放っていく。“ワザ”を放っていくのをためらわない、ということがいまテレビ局には求められていると思います。

『テレ東ファンWEEK supported by KIRIN テレ東社員と一緒に乾杯してもらってもイイですか?』は、テレビ東京公式LINE、YouTube、テレビ東京宣伝部Twitterにて配信予定。生配信終了後はアーカイブ配信も予定されているという。くわしい情報は、同企画の公式ページで告知される。

「テレ東ファンWEEK supported by KIRIN テレ東社員と一緒に乾杯してもらってイイですか?」公式ページ