11 OCT

電通、テレビ広告の投資対効果を最大化する「RICH FLOW(正式版)」提供開始

編集部 2022/10/11 09:30

株式会社電通(本社:東京都港区、以下「電通」)は、データアーティスト株式会社(本社:東京都港区、以下「データアーティスト」)と共同で、AIを活用してテレビ広告枠の柔軟な運用を可能にする「RICH FLOW(正式版)」を提供開始。

電通は、2016年から、AI技術や各種データを活用したプランニングや広告枠運用の高度化などを推進しており、新たにリリースした「RICH FLOW(正式版)」は、企画・セールスと運用、データアーティストが開発を担当した最適な広告枠の組み換えと広告素材のアロケーションの組み合わせパターンを、AIが短時間で効率的に探索する制御機構を実装している。

今後もRICH FLOW_MCにおける放送局との連携を推進し、対応基盤を構築していく。

「RICH FLOW」によって実現すること

■「広告主間のテレビ広告枠の組み換え」と「広告主内の広告素材のアロケーション」の連携

「RICH FLOW(正式版)」では、「RICH FLOW_MC(リッチフロー・エムシー)※3」と「RICH FLOW_SC(リッチフロー・エスシー)」の2つの機能を連携させることで、テレビ広告の効果を最大化する。「RICH FLOW_MC」は、複数の広告主間でテレビ広告枠の組み換えを行い、広告効果を向上させるための最適パターンを提案する。AIを活用し、広告主のニーズに基づく最適な組み換えパターンを特定した上で、対応可能な放送局と連携し、適切に広告枠の組み換えを行うことで、より効果的なテレビスポット広告の運用を可能にする。「RICH FLOW_SC」は、広告主のブランドごとに異なる複数のテレビCM素材を、各ターゲット別に最適な番組にアロケーションする機能だ。

■「STADIA」との連携による顧客企業のマーケティングKPIに基づくテレビ広告枠運用

従来型の性年代別の視聴率だけでなく、ウェブサイトの来訪数や成約数、店舗来訪者数、特定商材の購入数などのデータを活用し、顧客企業のマーケティングKPIに直結する指標を用いたテレビ広告枠の運用を可能にする「RICH FLOW powered by STADIA」を追加した。

■複数のKPIに合わせたテレビ広告枠の高精度な運用

GRP(延べ視聴率)を維持しながらTRP(ターゲット視聴率)を最大化する、態度変容・コンバージョン起点での複数の評価軸を同時に最大化するなど、顧客企業やブランドごとに異なる複数のKPIを同時に達成する複雑な広告枠の運用が可能。また、天候や商品の売れ行きなど、市場の変化に合わせてテレビ広告の投下タイミングを効果的に決定し日別の目標GRP指定に対応することも可能となり、広告枠組み換えと広告素材アロケーションの精度を大幅にアップしている。

「RICH FLOW(正式版)」は、テレビ視聴率予測システム「SHAREST」を用いることで、より精緻な長期予測によって、ターゲットに効率よくテレビCMをリーチさせることが可能。

また一部放送局においては、RICH FLOW_MCで特定した組み換えパターンを放送局側の営業放送システム(放送する番組やCMなどの関連情報を一元的に管理するシステム)に一括取り込みする機能が実装され、より機動的な広告枠の組み換えが可能となる。