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フジテレビ、AVODの再生数・UB数・総視聴時間のすべての指標で民放1位に

編集部 2022/11/15 11:30

民放各局がTVerなどの無料配信プラットフォームで行っている「AVOD」(広告付き動画配信)サービスは利用が年々拡大し、番組を配信でも楽しみたい視聴者の観点からも、広告ビジネスの観点からも注目が集まっているが、2022年10月の月間で、フジテレビのAVODが再生数、UB(ユニークブラウザー)数、総視聴時間のすべての指標で民放1位になったことを、11月15日に株式会社フジテレビジョン(以下、フジテレビ)が発表。フジテレビが月間「AVOD三冠」を獲得したと言える。フジテレビの月間「AVOD三冠」は、2022年8月~10月で3か月連続となる

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10月のフジテレビのAVODは、再生数が7881万再生と単月では初めて7000万再生を超え、民放1位に。月間UB数は1344万UB、月間総視聴時間は3333万時間と、これらも過去最高を記録。前年同月(2021年10月)比では、再生数で174%、UB数で159%と大きく伸びている。

この好調の要因については、10月期のゴールデン・プライム帯ドラマ3作品(『PICU 小児集中治療室』、『親愛なる僕へ殺意をこめて』、木曜劇場『silent』)が、いずれも配信でも好調で多くの視聴を集めていることが挙げられる。とくに木曜劇場『silent』は、10月6日(木)放送の第1話の「見逃し配信」が、1週間で531万再生とフジテレビ歴代最高記録を更新して大きな反響を呼んだ。さらに第2話は567万再生、第4話では688万再生と、「単話での放送1週間の見逃し配信再生数」のフジテレビ歴代最高記録を3度にわたって更新。若年層を中心に本作が大きな話題となり、その輪がクチコミやSNSを通して性別や年齢を超えて拡大した結果、3度にわたる歴代記録の更新となったと考えられる。

なお、木曜劇場『silent』は、TVerでの1週間の見逃し配信再生数が、第1話443万再生、第2話489万再生、第4話582万再生で、「TVerにおける単話での放送1週間の見逃し配信再生数」の歴代最高記録も、3度にわたって更新している。さらに、木曜劇場『silent』では、フジテレビでは初めて解説放送版(出演者のセリフだけでは表現しきれない「ト書き」や情景描写などをナレーションで説明した解説付きのプログラム)の配信も実施し大きな話題を集めている。

フジテレビでは、2022年度の第1四半期(2022年4月クール)・第2四半期(2022年7月クール)の2期連続で、AVODにおける再生数、UB数、総視聴時間の3つの指標で、民放トップを獲得。2022年10月クールも好調であり、3期連続の四半期でのトップ獲得も期待できる。また、2022年の年間ベースでも他局を大きくリードする好記録が期待される。

※配信数はいずれもTVer、GYAO!、自社配信サービス(フジテレビの場合はFOD)の合計値。ビデオリサーチ調べ。