13 OCT

Inter BEE 2022、来場事前登録を開始!特別企画ラインアップも発表

編集部 2022/10/13 10:15

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は、2022年11月16日(水)~18日(金)に開催する、メディア総合イベント「Inter BEE 2022(インタービー 2022)」(会場:幕張メッセ/千葉市美浜区)の来場事前登録を、公式Webサイト(https://www.inter-bee.com)にて開始したことを発表した。

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Inter BEEは、日本最大級のメディア総合イベントとして業界関係者に広く認知されており、プロオーディオ、映像、放送、通信、プロライティング、配信関連のプロフェッショナルはもとより、映像・メディア業界の技術者・クリエイター・ステークホルダーが一堂に会する展示会。放送メディアの発展と共に歩み続け、今回で58回目の開催となるInter BEEは、「コンテンツ」を中核とし、コンテンツを「つくる(制作)」、「おくる(伝送)」、「うける(体験)」のすべてを網羅した、メディアとエンターテインメントのビジネス空間を提供。

「加速するメディアの進化と未来に出会い、体験し、対話する」ビジネスイベントとして、「プロオーディオ部門」「映像制作/放送関連機材部門」「映像表現/プロライティング部門」「ICT/クロスメディア部門」の4部門で構成され、バーチャルプロダクションやIP伝送、リモート制作、メタバースなど、近年特に変化と進化の著しいメディアとエンターテインメントのトピックスも網羅されている。

11月16日(水)からの幕張メッセ会場での開幕に先立ち、11月1日(水)より「Inter BEE 2022 オンライン会場」(https://www.inter-bee.com)がいち早くオープン。オンライン会場では、出展者の展示製品/サービスの紹介や映像配信、「Inter BEE 2022オープニング&キーノート」から始まる「INTER BEE FORUM」プレセッションの配信、さらには各種特別企画・イベント情報などを発信するなど、リアル会場での来場者の展示見学・体験・対話をより豊かで効果的なものとしてもらうためのコンテンツが公開されている。オンライン会場の会期は12月23日(金)までの約2か月間となっている。

Screensでは、毎年、特別企画「INTER BEE CONNECTED」のセッション及び基調講演をレポートしているが、今年は、ボードメンバーも新たに変わり、注目のラインナップを事前にチェック。

■INTER BEE CONNECTED 企画セッション

来場事前登録・コンファレンス聴講予約受付中!

<プレセッション>
■11月07日 13:00〜14:30 ※オンライン
・Videographerが拓く新しい映像制作

デジタルスチルカメラで高精度の映像が撮れるようになり、またPCで高度な編集が可能になったこともあって、アマチュアでもレベルの高い映像作品が作れるようになった。その流れで、テレビ局や制作会社を経ずに独学で映像制作を学んだVideographerと呼ばれるクリエイターたちの活躍が始まっている。彼らは今後映像業界全体にどんな影響を与えていくのか、また映像制作者のキャリアはどう変わっていくのか、クリエイターや関係者に聞く。

モデレーター:境治氏(メディアコンサルタント)
パネリスト:岡本俊太郎氏(株式会社Vook 代表取締役)
      伊東孝俊氏(株式会社MMT 代表取締役)
      熊田勇真氏(株式会社メルカリ クリエイティブチーム ビデオグラファー)

■11月09日 13:00〜14:30 ※オンライン
・“インフォメーション・ヘルス”時代のテレビ報道

フェイクニュースやフィルターバブルなど、ネット空間の課題が指摘される中、「インフォメーション・ヘルス(情報的健康)」という言葉が注目を集めている。人々が確かで多様な情報に触れる状態を意味する造語で、現在、総務省で開催中の検討会では、担い手として放送局の役割が期待されている。しかし、テレビの報道内容や、社会に対する姿勢への批判も少なくない。また、ネット空間に相応しい情報発信がどこまで出来ているのかという課題もある。報道の第一線で活躍する多彩なメンバーで、デジタル時代における放送の意義や役割を徹底議論する。

ファシリテーター:平石直之氏(株式会社テレビ朝日 コンテンツ編成局アナウンス部 アナウンサー)
パネリスト:河村健介氏(株式会社TBSテレビ 報道局デジタル編集部)
      豊島晋作氏(株式会社テレビ東京 報道局 ニュースキャスター)
      恵俊彰氏(株式会社ワタナベエンターテインメント 司会者、タレント、俳優)

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<基調講演>
■11月16日 13:00〜14:30 @幕張メッセ 国際会議場 2F 国際会議室

・コネクテッドTVとリニア配信サービスの最新海外事情

世界のメディアを取り巻く最新のキーワード、「コネクテッドTV(CTV)」と「FAST」。CTVはネット結線されたテレビのことで急速にユーザーを伸ばしており、D2C(消費者との直接接点)の強化を軸に、欧米で新たなビジネスモデルを拡大している。FASTはFree Ad-supported Streaming TVの略称で無料広告型のリニア配信サービス。既存の地上放送やケーブルの有料チャンネル、頭打ちしつつあるNetflixなどのSVODに代わって米国で著しい発展を見せている。これらの海外の状況は今後のメディア環境にどんな影響を与えていくのか?どこに注目して見ておけばいいのか?海外事情に詳しい専門家からトレンドをたっぷり伺う。

モデレーター:村上圭子氏(日本放送協会 放送文化研究所 メディア研究部 研究主幹)
パネリスト:薄井裕介氏(株式会社TBSテレビ メディア企画室 上級専門職)
     :園田公一氏(Media Tech ELSI R&D 代表)

<企画セッション>
■11月17日 10:30〜12:00 @展示ホール7 企画セッションオープンステージ

・コロナ時代の新しいメディアライフスタイルとは

2022年現在、人々の生活行動の全体像を捉えることは困難になっている。コロナ禍以前の生活への回帰がはかられる一方、一部では在宅勤務などの新しい生活様式の定着が見られるためだ。そこで電通とビデオリサーチは、MCR/ex生活行動データを用いたソーシャル・シークエンス分析によって生活時間の流れにおける行動パターンを類型化した。コロナ禍前後の3時点の分析を通してコロナ禍の生活行動・メディア利用行動の変化や定着度合いが明らかになった。本セッションでは分析結果の紹介とディスカッションを通して、生活行動とメディア利用行動の最新トレンドに迫る。

モデレーター:奥律哉氏(株式会社電通 電通メディアイノベーションラボ 統括責任者 電通総研 フェロー)
パネリスト:渡辺庸人氏(株式会社ビデオリサーチ ひと研究所 主任研究員)
     :森下真理子氏(株式会社電通 電通メディアイノベーションラボ 主任研究員)

■11月17日 13:00〜14:30 @展示ホール7 企画セッションオープンステージ

・サッカーW杯直前!かわるスポーツ視聴(仮)

11月20日開幕のサッカーW杯カタール大会をAbemaが全試合「配信」する。かつては地上波放送の独壇場だったスポーツ中継だったが、多チャンネル化や通信技術の向上で、いまでは様々な視聴方法が提供されるようになった。W杯開幕直前のいま、これまでのスポーツ視聴の変化をその当事者に語ってもらい、まだまだ進化・深化するこれからのスポーツ視聴の可能性を探っていく。

モデレーター:平岩康佑氏(オデッセイ 代表取締役 元朝日放送アナウンサー)
パネリスト:塚本泰隆氏(株式会社AbemaTV 編成制作本部スポーツエンタメ局 局長)
     :黒飛功二朗氏(株式会社運動通信社 代表取締役社長)
     :篠田貴之氏(日本テレビ放送網株式会社 技術統括局 主任)

■11月17日 15:00〜16:30 @展示ホール7 企画セッションオープンステージ

・“誰一人取り残さない”社会 メディアに何ができるのか?

SDGs(国連の持続可能な開発目標)の認知が広がるにつれて、国や自治体の政策、企業の理念に、「誰一人取り残さない」という言葉が頻繁に使われるようになってきている。しかし、掲げる目標と社会の現実とのギャップは大きい。望まない孤立や孤独、貧困や差別に苦しむ人達。メディアの報道はその人達を追いつめてはいないだろうか。課題を生み出す社会構造に対峙して、解決に向けた継続的な取り組みはできているだろうか。このセッションでは、問題意識を持って取り組むメディア関係者と、当事者の側に立って積極的に発信を続ける支援者が、メディアが果たすべき役割を考えていく。

モデレーター:村上圭子氏(日本放送協会 放送文化研究所 メディア研究部 研究主幹)
パネリスト:郭晃彰氏(株式会社テレビ朝日 テレビ朝日報道局クロスメディアセンター AbemaNews 現役出向)
     :大空幸星氏(あなたのいばしょ 理事長) 
     :新井直之氏(NHK報道番組センター・チープロデューサー)
     :小国士朗氏(株式会社小国士朗事務所 代表取締役、「注文をまちがえる料理店」他多数企画)

■11月18日 10:30〜12:00 @展示ホール7 企画セッションオープンステージ

・生き残りのヒントは「日本と韓国を繋げるIPエンタメ」にある

NetflixやAmazonなど動画配信プラットフォームの世界的な躍進を背景に、日本コンテンツのグローバル展開は柔軟に広がりつつある。一方で、今や世界のエンターテイメント業界をリードするのは韓国という事実を直視すべき現実もある。そこで、日本と韓国を繋げるIP(知的財産)エンターテインメントビジネスから何を学ぶべきか、これから何ができるのか、いかにして業界全体を活性化できるのかを考えたい。日本と韓国、そしてグローバルな視点を持つ登壇者が議論を深めて、“サバイブする”ためのヒントを探っていく。

モデレーター:長谷川朋子氏(コンテンツビジネス・ジャーナリスト)
パネリスト:黄仙恵氏(情報経営イノベーション専門職大学 超客員教授)
     :東康之氏(株式会社フジテレビジョン 編成制作局 編成ビジネスセンター グローバル事業部 部長職 チーフ)
     :長生啓氏(株式会社TBSテレビ ウェブトゥーン事業担当/韓国Studio TooN 代表取締役会長)

■11月18日 13:00〜14:30 @展示ホール7 企画セッションオープンステージ

・ローカル局の意義・役割を、放送の外側から考える

総務省デジ放検でも地域貢献(度)やマス排見直しによる規制緩和などの議論のとおり、ローカル局の今後に注目が集まっている。ほとんどのローカル局が「地域密着」といったスローガンを掲げているが、ローカル局はこれまでその役割を果たせてきたのか?そして、今後ローカル局の活動が情報空間にも広がるなかで、地域との信頼関係は築けるのか?これからの時代にローカル局が必要とされる地域に向けた価値・役割を、放送局以外の様々な立場・視点で議論する。

モデレーター:永江幸司氏(株式会社TVQ九州放送 編成局デジタル編成部)
パネリスト:佐野 和哉 氏(株式会社トーチ 代表取締役 企画・事業開発)
     :矢野将文氏(株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役社長)
     :柘植正基氏(楽天グループ株式会社 コマースカンパニー 地域創生事業 共創事業推進部 シニアマネージャー)

■11月18日 15:00〜16:30 @展示ホール7 企画セッションオープンステージ

・クリエイター主役の時代が始まった

これまで映像コンテンツ制作の場は映画を除くとほぼテレビ局オンリーだった。それがネットの時代になりYouTubeからNetflixまでコンテンツを届ける場は広がっている。そしてメディア主体のコンテンツ制作が作り手主体に変化しているようだ。このセッションでは、テレビ局という場を離れて個人主体でコンテンツ制作を始めているクリエイターたちに集まってもらい、作り手が主役の時代を語り合ってもらう。メディア産業の構造変化とも言える状況を炙り出す議論になりそうだ。

モデレーター:境治氏(メディアコンサルタント)
パネリスト:高瀬敦也氏(株式会社ジェネレートワン 代表取締役)
     :角田陽一郎氏(バラエティプロデューサー)
     :平山勝雄氏(株式会社ケイコンテンツ 代表取締役)

また、メディアとエンターテインメントの各分野を対象とした特別企画を実施してきたInter BEEでは、昨年以上に特別企画を充実させ、イベントホールでの「INTER BEE EXPERIENCE X-Speaker(SRスピーカー体験デモ)」も3年ぶりに復活開催。特別企画のラインアップ
は、以下の通り。

・「INTER BEE EXPERIENCE X-Speaker」:11月17日(木)、18日(金)の2日間にて開催、参加するラインアレイスピーカー/ポイントソーススピーカーの計10製品すべてを試聴できる貴重な体験の場として実施。
・「INTER BEE CONNECTED」:放送のさまざまな取り組み発信とビジネスとのCONNECTの場としてセッションと展示を展開。
・「INTER BEE CREATIVE」:バーチャルプロダクションを中心にセッションと情報発信エリアを展開。
・「INTER BEE IGNITION×DCEXPO」:先端映像技術と先端コンテンツ制作技術を発信する場として、INTER BEE IGNITIONとデジタルコンテンツEXPOが融合、これまで以上に充実した発信の場として展開。
・「INTER BEE IP PAVILION」:昨年に引き続き、国内最大級の企業間連携によるIP接続環境を再現し、放送システムにおけるIP化を総合的に発信。
・「INTER BEE FORUM」:基調講演、特別講演を幕張メッセ国際会議場において全17セッションを実施、「第59回民放技術報告会」(主催・企画 一般社団法人日本民間放送連盟(JBA))も同時開催。

来場事前登録・コンファレンス聴講予約受付中!

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Inter BEE 2022
<幕張メッセ会場>
11月16日(水)10:00~17:30
11月17日(木)10:00~17:30
11月18日(金)10:00~17:00
<オンライン>
11月1日(火)~12月23日(金)
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