刷新する関西テレビ、NEC構築のアーカイブシステムが放送事業界の未来を担う
31JAN

刷新する関西テレビ、NEC構築のアーカイブシステムが放送事業界の未来を担う

編集部 2017/1/31 05:00

NECは1月20日、関西テレビ放送の報道ファイルベースシステムの一部として、「アーカイブシステム(LTS設備)」を構築し、昨年12月から運用を開始したことを発表した。

アーカイブシステムの主な構成は3つ。データを高速に読み書きする「フラッシュメモリストレージ」、大容量の映像素材を格納する「テープライブラリ」、それらを統合制御する管理システム(映像素材の管理や検索機能など)からなる。

刷新の背景について、近年の放送事業者における「映像素材の取り扱い」を挙げたNEC。従来のビデオテープによる運用からデータファイルによる運用への移行が進みつつあり、収録・編集・送出・アーカイブ(保存)の一連の作業を全てデータファイル(ファイルベース)で効率的に運用する検討が行われているという。その一方、関西テレビについては、ファイルベースによる運用が課題とも。映像素材の保存や読み出し・書き込みの高速化、日々増え続ける素材を蓄積するための容量確保などに対応するとして、今回の導入に至った。

映像素材の一次保存用として採用したフラッシュメモリストレージは、LTFS(Linear Tape File System)対応の階層管理アプリケーションで、映像素材の格納場所を管理することによって高速なデータの読み込み・書き込みが実現できる。

総容量80PBと大容量の映像素材を格納できるテープライブラリでは、小型・大容量かつ長期保存を両立したエンタープライズテープ「IBM3592テープカートリッジ」を採用。ビデオテープと比較し、保管スペースを約1/300に効率化している。

さらに、映像素材から必要な部分だけを切り出して取り出すことができる「パーシャルリトリーブ機能」も採用している。これにより、編集のたびに映像素材を全て転送する必要がなくなり、編集業務が効率化するという。

今回のアーカイブシステムの導入により、高速・大容量・映像素材の切り出しと、従来の編集業務に対して大幅な効率化が期待できる。映像編集におけるテープからデータ化への移行が、関西テレビの抱えるファイルベース運用の課題解消はもちろん、2020年の東京五輪に向けた放送事業者全体にとっても大きなプラスへと転じていくのではないだろうか。

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