TBS、24時間字幕付与システムで放送文化基金賞の個人・グループ部門放送技術を受賞

編集部

TBSは5日、「ハイブリッド方式を用いた『TBS NEWS』24時間字幕付与システムの開発」の事績が評価され、第45回放送文化基金賞の個人・グループ部門放送技術を受賞した。受賞されたのは、TBSテレビ技術局送出技術部の木村浩也。

本システムは24時間報道チャンネル「TBS NEWS」での字幕付与を実現するというもの。昨今、報道番組の課題のひとつとして考えられているのが、障がいを持つ多くの方に災害などの重要な情報を伝えるために、誤りのない正確な字幕を付与することで、本システムはその課題に応える一つの取り組みとして開発された。

本システム開発において、「アナウンサーが読むニュース原稿を字幕システムに取り込む方式」、「地上波ニュースで放送済み字幕を取り込む方式」、さらに「音声認識AIを利用して字幕を生成する方式」の3つを併用したハイブリッド方式にすることによって、字幕の正確性・スピードアップ、運用のコストダウンを実現した。

昨年9月の本システムの本格運用開始以降、大きなトラブルもなく、ニュースチャンネル24時間字幕放送を確実に実現したことが高く評価された。

今回の開発では音声認識AIは正確性の課題から補完的な活用となっていますが、今後はAI による認識精度を高めるとともに、運用コストダウンを図り、CS放送以外でも字幕付与率を高めていく予定。

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