朝日放送グループホールディングス、NTT西日本と共同出資で映像配信分野における新会社設立
編集部
朝日放送グループホールディングス株式会社(以下 朝日放送グループホールディングス)は、西日本電信電話株式会社(以下 NTT 西日本)と共同出資で、スポーツ映像配信分野における新会社「株式会社 NTTSportict」(本社:大阪市中央区馬場町 3-15、以下 NTTSportict)を2020年4月1日(予定)に設立することを発表した。

同社は中期経営計画において、「強力なIPを有するコンテンツを保有し、当該コンテンツを活用してマネタイズする」ことにより「総合コンテンツ事業グループ」となることを目指しており、この合弁会社にて取り扱うスポーツ映像配信事業は、同社が目指す総合コンテンツ事業グループを後押しするものと考え、NTT 西日本とともに、合弁事業を開始する。
近年、国内のスポーツ市場は拡大傾向にあり、2025年には約15.2 兆円に達する見込み(※2016年6月 スポーツ庁 経済産業省『スポーツ未来開拓会議 中間報告』より)であるところ、スポーツ映像配信市場についても、2025年には約863億円となる見込みであり、2019年の3.1倍となることが予想されている(※2019年11月野村総合研究所 SporTech 市場規模予測(日本国内)より)。しかし、現在の国内スポーツ映像配信コンテンツの多くは、メジャーなスポーツや全国区の試合で配信されていることが多く、地方大会やアマチュアスポーツ大会に関する映像コンテンツを視聴する機会が多いとは言えない。この背景としては、
①映像配信を行うには、機材や人的コストがかかる
②地方大会やアマチュアスポーツ大会における運営において、映像配信に費やす稼働やコストに余裕がない
ことが考えられ、このような中で同社は、長年培ってきたスポーツ映像制作技術、NTT 西日本は、高品質で安定した通信ネットワークや ICT 技術を軸に、AI を実装したカメラによる自動撮影・自動配信について、他法人と共同で実証実験を行ってきた。これらで得た知見と、実験に協力する多種多様なスポーツ関係者との議論を行った結果、低コストかつ容易にスポーツ映像を撮影する環境と、撮影した映像配信プラットフォームの構築を通じて、地方におけるスポーツ大会やアマチュアスポ
ーツの発展に貢献できると確信。スポーツ観戦×ICT で新たなスポーツ観戦体験を提供し、地方で行われるスポーツ大会の魅力を世界に発信することで地方創生へと貢献していく方針だ。
・資本金:1.5 億円(資本準備金 1.5 億円)
・持株比率:朝日放送グループホールディングス 21.7%、NTT 西日本 78.3%
・設立年月日:2020年4月1日(予定)