全国の「通販番組枠」検索と効率管理をワンストップで提供〜PTP「ordr」説明会レポート
編集部
株式会社PTPは、2021年4月より通販企業がテレビ通販の番組枠を購入する際に日本全国の通販番組の放送枠を網羅的に探すことができるSaaS型ソリューション「ordr (オーダー)」のサービス開始を発表した。
これに先立ち、同社は2月16日にリリースイベントをオンラインで開催し、同社取締役CRO・有吉昌康氏がサービスの詳細を説明。本記事ではこの模様をレポートする。
■全国127局以上、年間400,000本の通販番組枠データを網羅
今回サービスを開始する「ordr (オーダー)」では、全国32エリア、127局以上の放送局で放送されている年間400,000本の通販番組データを網羅。BS・CSや、各地域の独立放送局にも対応しており、「全国のどの局で何の番組をやっていて、どのような価格帯の商品を販売しているかまで、全部検索できる」という。
「ordr」のホーム画面では、商品ごとの地区展開パターンや全国でのカバー率を地図形式で表示。自社商品についても放送枠ごとにCPO(Cost Per Order:注文1件あたりのコスト)・CPC(Cost Per Click:クリック1件あたりのコスト)を確認することができる。
検索画面では、カテゴリや放送局系列、番組尺など、さまざまな条件で全国の通販番組枠を検索可能。検索結果の一覧は商品カテゴリごとに色分けされ、同一の番組尺で複数の商品が展開されている場合はカード型に重ねて表示するなど、競合状況も直感的に把握することができるほか、番組内容のキャプチャ画像を通じて具体的なクリエイティブや訴求内容を確認することもできる。
「担当者が毎月使う、毎日発見があるインターフェースにしたい。使いやすいだけではなく、ワクワク感も必要」と、有吉氏。「ちょっとしたときにチェックしやすいインターフェースとすることで、使う頻度が増え、それによって気づきや発見が生まれる。通販番組枠の管理においては、常に動向をチェックしてシェアすることが大事」と強調した。
■自社案件の出稿効率を直感的に把握できるダッシュボード機能
さらに有吉氏は、自社案件の効率管理が行えるダッシュボード機能を紹介。CPOや受注率、MR(Media Ratio:媒体費用と新規売上の割合)など、案件を進める上で必要な指標を自由に設定し、日別グラフで確認できるという。
さらにCPOについては、通常の推移にくわえて「平均以下のもの」などを色分けして表示。効率が悪くなっているものを確認できるほか、「CPOが高くなりすぎている」ものも目視で確認しやすく、案件の引き上げタイミングが判断しやすくなるという。
「エクセルによる管理とは、おさらばしていただける」と有吉氏。「担当者が変わっても、コールセンターが変わっても、共通の画面で一括管理できる」とそのメリットを強調した。
■枠選定の参考にしやすい「通販CM枠」「通販枠の直前番組」検索機能も提供
「ordr」では通販番組枠のほかに「短尺(CM)枠」の検索機能も提供。同社のテレビCMデータベース「Madison」と連携し、全国で放映されるテレビCM枠を99.7%の精度で網羅。1日90,000時点、12,000素材の全CM枠を横断的に検索可能という。
「番組表」機能では、放送エリア、放送局ごとに、一週間単位のタイムテーブル形式で通販番組枠と、通販番組枠の直前に放送されている番組を関連表示。さらに「CM枠を表示」というオプションスイッチを入れることで、タイムテーブル中の通販CM枠状況を視覚的に確認することができる。
「このエリアで競合他社がどのように展開をしているのか、たとえば短尺CMならすぐに流せる状況だが、他社ではまだあまりCM展開をしていない、といった状況が俯瞰できる」と有吉氏。「この結果を見て代理店さんに連絡し、CMのバイイングをするというように、非常にクイックなPDCAを回すことができる」と、メリットを強調した。
「ordr」は2021年4月よりサービスを開始。9月にはさらなる新機能も予定しているという。「今後ともオーダーの発表にぜひご注目いただきたい」と有吉氏は力を込め、発表会を締めくくった。