映像メディアの価値を映す Screens

各家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社（東京都千代田区、以下TVISION）は、2022年春ドラマの初回放送の注目度ランキングを公開した。

2022年春ドラマの初回放送のうち、注目度で1位になったのは、高橋一生、柴咲コウ主演のTBS『インビジブル』。刑事と犯罪コーディネーターがバディとなって、凶悪犯を見つけ出していくサスペンスだ。大きい音や動きの激しいアクションシーンで視聴者の視線を引き付け、その一方で柴崎コウ演じる犯罪コーディネーター・キリコの登場シーンでは急に音を抑えて静かになる。音の強弱や、画面の明暗の変化で視聴者は画面に目を向ける傾向がある。ストーリーはもちろん、こうした画面作りや音作りの演出も視聴者の注目を集めた理由だったと推測される。

2位は、NHKの『【ドラマ10】正直不動産』。山下智久の3年ぶりの主演作で、TVISION推定視聴率はそれほど高くないものの注目度が高く2位となった。絶対に嘘をつけない不動産会社の営業が、顧客の抱える様々な問題を解決する痛快さが好評で、SNSでも話題となっている作品だ。

■女性の注目度ランキング

女性における注目度ランキングの1位は、日本テレビの『探偵が早すぎる春のトリック返し祭り』。滝藤賢一、広瀬アリスが出演し、主題歌がBE:FIRSTでも話題のドラマだ。テレビの前で寝落ちしてしまうケースもあり、注目度は低迷しがちな深夜帯において、高いスコアを獲得した。2位、3位は、個人全体のランキングの1位、2位と同じだった。

■男性の注目度ランキング

男性における注目度ランキングの1位、2位は、個人全体のランキングと入れ替わりの番組となった。3位は、二宮和也と多部未華子が夫婦で事件に挑む、展開が早くて話題のTBS『日曜劇場「マイファミリー」』がランクイン。TBS日曜劇場はもともと男性からの支持が高く、それが表れた結果となった。

注目度とは、テレビの前にいる人がちゃんとテレビを見ている割合を測る指標を指す。例えば、注目度50%は、仮に100人がテレビの前にいたら、50人がちゃんとテレビを見ていたということを表す。※初回放送のみ計測。