岡山放送、G7倉敷労働雇用大臣会合の情報発信で「シュワQ」制作など協力
編集部
岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12 、以下OHK)は、今年4月に開催されたG7倉敷労働雇用大臣会合において、厚生労働省の委託を受け、OHKが開発した手話、字幕、音声で案内するユニバーサル対応動画システム「シュワQ」などで情報発信に協力した。
倉敷市で行われたG7・主要7カ国の労働雇用大臣会合では、今後の労働・雇用環境の在り方の指針となる「倉敷宣言」が採択された。倉敷アイビースクエアで行われた会合には、加藤勝信厚生労働大臣を議⾧に各国の担当大臣が参加した。「人への投資」をテーマに2日間にわたって議論が交わされ、その成果文書として採択されたのが倉敷宣言。
宣言の中心として挙げられたのが「リスキリング(学び直し)」。「リスキリング」とは、働く人に現在とは異なる職務や新たな分野のスキルを獲得させることで、議⾧の加藤大臣は、「障がいの有無に関わらず、会合の成果を直接受け取ってもらって、リスキリングの機会を提供し、それぞれの力を高めてもらって、より賃金の高い仕事、よりやりがいのある仕事に就いてもらう。これが今回の会合のコンセプト」とコメントした。
より多くの人たちにこの倉敷宣言の内容を理解してもらおうと、30年間手話放送を継続するOHKは、厚生労働省の委託を受け、以下のユニバーサル動画を制作。
①加藤勝信厚生労働大臣の記者会見に手話と解説字幕をつけたユニバーサル動画「シュワQ」の制作(8分)
専門用語が多い国際会議の内容を手話で聴覚障がい者に届けるだけでなく、分かりやすい解説字幕にすることで全ての人に届ける動画を制作。今回の会合のキーとなるフレーズを手話で解説し、言葉の意味をくみ取り手の動きで表現する手話により、理解を深めてもらえるよう配慮した。
②G7倉敷労働雇用大臣宣言全文の表示と音訳(約44分)
いずれも厚生労働省のHPで公開中で、QRコードから簡単にアクセスできるようになっている。
https://www.mhlw.go.jp/stf/g7labour2023.html
OHKは「情報から誰一人取り残されない」社会の実現を目指し、今後も情報アクセシビリティの向上を目指す取り組みを進めていく方針。