TBS「第64回輝く!日本レコード大賞」、日本映画テレビ技術協会・第76回映像技術賞「美術部門」を受賞
編集部
この度、日本映画テレビ技術協会主催の MPTE AWARDS 2022 第76回映像技術賞において、「第64回輝く!日本レコード大賞」(2022年12月30日放送)で、TBSテレビ デザインセンター デザイン部の木村真梨子氏と、郡司毬子氏が「美術部門」を受貸し、11月1日に東京国際フォーラムで授賞式が行われた。
この賞は、2022年4月1日から2023年3月31日までに公開された作品の中から、特に優秀な作品が推薦され、その中から選ばれた最優秀作品に贈られるもので、デザイナーにとって非常に名営ある賞となっている。

【受賞理由】
誰もが知る年末の大型番組「日本レコード大賞」。第64回のテーマは「RESTART(再始動、復活)」だった。不死鳥を光と共に表現したオープニングは圧巻の一言で、これから始まる特別なショーへの期待を存分に高めている。番組史上初となる、センターに配置された“流れる水”も象徴的で、コロナで停滞していた世の中が今まさに動き出すような、希望を感じさせる空間に仕上がっていた。積極的に新技術や機構を取り入れたことにより、曲ごとのバリエーションの豊かさには目を見張るものがあった。KINESYS(ビジュアルモーションコントロールシステム)を利用したLED ビジョンの昇降で躍動感塗れる演出に加え、何より撮影・照明との連携が素晴らしく、デザイナーが先陣を切って全体をまとめ上げた事が伺える。長い歴史があるということは、ともすれば単調化してしまう傾向もあるということだが、本作はブランディングを守りながらも攻めの姿勢で切り込んでおり、音楽と歌唱を引き立てる視覚的な熱量を見事に創造していた。よって第76回(2022年度)映像技術賞に該当するものと認める。
【受賞者コメント】
木村真梨子氏
レコード大賞のセットデザインに憧れて粛々とデザイン業務に向き合ってきたので、番組に携われることがまず喜びでした。懸念の多いアイデアに寄り添って実現まで共にしてくださった方々には大変感謝していますし、チームで作り上げたステージがこのような評価をいただくことができて大変嬉しいです!チームで取り組むからこそ生まれるアイデアや相乗効果を改めて実感する貴重な機会となりました。久々の現場はドキドキ、疲弊もしましたが、やっぱり楽しかったです!!ありがとうございました!
郡司毬子氏
初めにレコード大賞のお話がきた際、歴史ある番組に携わることが出来るととても嬉しかったです。伝統的で重厚感のあるデザインのイメージがある中、先輩ご指導の元グラフィックとしても今の時代らしさをどう表現できるかについて真剣に向き合えたように思います。沢山の人が関わることで初めて作り上げることができるこの場の一助になれたことは、これからの心の糧になりましたし、何よりとても楽しかったです! ありがとうございました!