リバースタジオ×エム・データ、地価変動予測サービス「Station Land Value」の開発を開始
編集部
情報収集・活用サービス「Station」を提供する株式会社リバースタジオ(以下、リバースタジオ)は、テレビの放送内容をテキスト化したTVメタデータを提供する株式会社エム・データ(以下、エム・データ)と業務提携し、地価予測サービス「Station Land Value」の開発を開始する。
本サービスでは、エム・データが保有するTVメタデータと、「Station」が取得・解析するSNSやWeb記事などのオンライン情報を統合的に分析。これにより、公示地価や取引事例といった従来の定量データでは把握しきれなかった地域の「注目度の変化」や「風評リスク」をリアルタイムで数値化する。
観光ブームや災害・事件による風評被害など、時事的要因を反映した地価変動の先行指標として、より高度な分析と予測を可能にする地価予測システムを実現する。
調査によると、収益物件を保有した投資家の約40%が投資失敗を経験しており、その背景には購入前の不十分な情報収集が指摘されている。こうした課題を踏まえ、オルタナティブデータの活用は、投資判断の精度を高める上で不可欠な手段となりつつある。
本サービスでは、テレビ番組での地域露出頻度の推移やSNS上でのユーザーの反応変化を可視化・数値化することで、公的統計では捉えきれない「地域の魅力度の変化」を定量的に評価。これにより、投資家はより客観的なデータに基づいた判断が可能となり、リスクを軽減できる。
本サービスが解決する3つの課題とソリューション
■地価変動の先行指標不足
従来の公示地価や取引事例は発表に数ヶ月のタイムラグがあり、市場の変化に迅速に対応できなかった。特にSNS上で検知される観光ブームや企業誘致による地価上昇の兆しを事前に察知する一元的なプラットフォームが存在せず、投資機会を逃すケースが頻発していた。
テレビ番組での地域露出とSNSでの話題性をリアルタイム監視し、観光地が番組で紹介された直後のSNS反応の分析結果を地価変動の先行指標として活用することで、地価上昇の兆しを数日〜数週間前に察知し、投資家が最適なタイミングでアクションを取れる情報を提供していく。
■分析作業の効率化・レポートの作成自動化
不動産投資アナリストは毎日、地価公示や取引価格、統計情報、エリア情報、規制動向など膨大なデータを手作業で収集・分析しており、本来の投資戦略立案に割く時間が不足している。公示地価や取引価格に加え、TV放送データやWeb情報の収集・分析からレポート生成までを完全自動化し、作業時間を大幅に短縮。これにより分析精度を高めつつ業務効率化を実現する。
■開発の背景
株式会社エム・データは、テレビ番組やTV-CMを15年以上にわたりテキストデータとして記録し、高精度なTVメタデータ(※1)を蓄積してきた。放送中から終了直後に放送映像をテキスト化できる技術体制は、テレビ露出情報を漏れなく取得し、リアルタイムでの分析を可能にする。
一方、株式会社リバースタジオは、X(旧:Twitter)やInstagramといったSNSやウェブ上の情報を自動で収集し、顧客ごとのニーズに応じてAIを活用したデータ分析を瞬時に提供できる体制を整えている。この両社の強みを掛け合わせることで、テレビ露出とウェブ上の反応をリアルタイムに連動させる地価変動予測を実現する。
※1:TVメタデータは、テレビ番組やCMの放送内容をテキスト化・データベース化したもので「いつ」「どこで」「何が」「どのように」「何秒間」放送されたかといったデータを生成。データ種別は主に「番組データ(番組放送内容)」「CMデータ(広告出稿内容)」「アイテムデータ(番組で紹介された商品情報)」「スポットデータ(番組で紹介された店・宿・観光地等の情報)」で、広告マーケティングのほか、流通小売業界によるリテールDX、金融業界によるオルタナティブデータ等、幅広く利用されている。