REVISIO、7月のテレビCMアテンションランキングを公開
編集部
テレビCMアテンションランキングイメージ画像
家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「アテンション(注視)」を測るREVISIO株式会社は、2026年7月に放送されたテレビCMを独自のクリエイティブ評価指標「Cスコア」で分析し、視聴者の視線をくぎづけにしたテレビCMのランキングを公開した。
■テレビCM「アテンション」ランキングとは
地上波関東キー局で放送されたテレビCMを対象に、クリエイティブの評価指標「Cスコア(クリエイティブスコア)」を基に作成。Cスコアが高いほど、アテンション(=注視)を獲得していた(視聴者の目線を画面にくぎづけにしていた)CMであることがわかる。
■7月トップはサントリー「角瓶」の30秒CM!
1位を獲得したのはサントリー 角瓶「花火」篇だ。
冒頭の有名なBGM「ウイスキーが、お好きでしょ」で始まるCM。その後は、夏の夜の情緒的な雰囲気、実力派俳優陣による自然な演技、美しい花火の映像といった注視要素で、視聴者の関心を維持する構成となっていた。
2位の任天堂 リズム天国 ミラクルスターズ「リズム脱毛」篇にも注目だ。
人気お笑いコンビ・かまいたちの自然なリアクションと、ゲーム自体の持つシュールな面白さの相乗効果で高いCスコアを獲得した。「ハイ、ハイ」というリズミカルなかけ声や効果音が注目を集める要素として機能し、視聴者の注視を瞬時に引きつけた。
3位は積水ハウス SMART-ECS SARAWEL「高除湿力という新発明」篇だ。
本CMは、冒頭で視聴者の「あるある」という強い共感(自分ゴト化)を喚起することに成功し、非常に高い毎秒Cスコアでスタートしている。物語は「不快感の原因は湿度だった」という発見をピークに、解決策を提示する構成となっており、前半で視聴者の関心を最大化するCスコア波形を描いていた。
このあとの「今月のピックアップCM」にて詳細の分析を紹介している。
4位は日清食品 カップヌードル「夏はゴロゴロシーフード」篇だ。
冒頭から流れるのは、なんと美容外科「城本クリニック」のCMで使用されているジングル。同CMをオマージュし、吉田沙保里氏が麺の上を転がるというシュールなビジュアルで視聴者の注視を瞬時に引きつけ、最後まで離さない構成だった。Cスコアの波形は右肩上がりを示しており、中盤以降に具材キャラクターが登場し、コミカルな展開が続くことで関心が高まり、11秒の「海鮮具材ゴロゴロ!」というナレーションとシズル感のある映像でピークに達した。日清食品らしい奇抜さと食欲をそそる演出が巧みに融合し、高いエンゲージメントを生み出した成功例だ。
「夏」「花火」「爽快」・・・季節感の強いCMが上位にランクイン
ここまで紹介してきたトップ5に加え、30位までのCMタイトルを見てみると、合計8作品に夏らしさを感じさせるワードが含まれていた。季節性の強い訴求は「自分ゴト化」させやすく、視聴者の視線を惹きつけやすい傾向にあると言えそうだ。
■今月のピックアップCM―積水ハウス SMART-ECS SARAWEL「高除湿力という新発明」篇
まず同CMの個人全体総合レポートを確認してみる。
何が視聴者の視線を惹きつける要因となったのか?「EyeCatch(音や無音などの聴覚的な刺激で一気に注意を喚起する)」と「EyeHold(ストーリー展開や映像・メッセージによって獲得した注意を維持する)」の要素に分けて、ポイントを紹介している。EyeCatchとしてはセリフ・ナレーションに関する言及が目立ち、出演者によるテンポの良い掛け合いが効果的に作用していることがわかる。そして視聴者の「共感」を得られるような演出がEyeHoldに繋がっていた。
【アテンションポイント】視聴者を惹きつけた2つの理由
① 安藤サクラ氏のリアルなセリフや生活音を効果的に使った聴覚的なEye Catch
夏になると毎年訪れる悩みである「暑さによる不快感」を安藤サクラ氏が代弁。共感を呼ぶ日常的なシーンと生活音・環境音の活用で視聴者を惹きつけた。特に、暑くなり始めた7月という時期において視聴者の暑さに対する意識が高まっており、CMへの注目度も高かったと推測される。
②多くの人が経験する「夏の不快感」という共感性の高いストーリー
夏の暑い日に外出先から帰宅した夫婦が、エアコンが効いているにも関わらず室内の湿度の高さから不快感を覚え、その原因が湿度であることを突き止め、積水ハウスの「高除湿力」によって室内が快適になる様子を描いているストーリーだ。共感性の高いストーリーと納得感のある展開で視聴者を惹きつけることができた。
■テレビCMの効果を最大化する「しっかり視られるCM」とは
テレビCMの効果を最大化する「しっかり視られるCM」とは テレビCMを制作する際、多くの人が直観と経験を頼りにしているのではないだろうか。このような制作方法では、パフォーマンスの再現性や確実性に不安が残る。
REVISIOでは、約14万本のCMを分析したデータを蓄積しているため、「CMの視られる要素」と「視聴者に視られるためのCMづくり」のノウハウを持っている。
CM制作に役立つ資料がHPで公開されている。
【約14万本の膨大なCMデータをもとに分析!視聴者をくぎづけにする、CMクリエイティブの傾向】
【業界別好事例から定量データで分析!認知に繋げる「30秒CM制作」3つのポイント】
REVISIO株式会社について
REVISIO株式会社(2022年10月にTVISION INSIGHTS株式会社から社名変更)は、人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリア2,000世帯・関西エリア600世帯の地上波全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。