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電通は16日、グループ会社3社（電通デジタル、データアーティスト）の合同で、AIを活用したバナーの自動作成ツール、「ADVANCED CREATIVE MAKER（アドバンストクリエーティブメーカー）」（β版）を開発したことを発表した。

過去に配信されたインターネット広告バナーの表現とクリック率実績を、ディープラーニングを用いて分析。パフォーマンスの高いバナーの効率的な生成に寄与する。

本ツールを用いれば、およそ5秒間に1枚のバナーを生成することが可能。短時間に候補となり得るバナーを1,000枚以上生成し、その中から特に優れた10～20案を利用することを想定しているとのこと。

AI研究の高度化の推進を目指している電通グループでは、実作業をクリエーターとAIによる新たな協業形態を「ADVANCED CREATIVE」と名付け、クリエーターの働き方そのものを変えていくことを視野に入れた取り組みが行われている。今後は、動画広告などのクリエイティブ領域にも本取り組みを広げていく予定だ。

■「ADVANCED CREATIVE MAKER(β版)」の仕組み

入力された「キーワード」「訴求軸」といったオリエンテーションに対して、1つ目の予測エンジンが、パフォーマンスが高いと考えられるクリエイティブ要素を割り出す。
次に、その候補に基いて、自動生成ツールがバナーのデザインを組み上げていく。コピーは、電通オリジナルのAIコピーライター「AICO（アイコ）」が生成。
その後、2つ目の予測エンジンが、出来上がったクリエイティブをより精緻にクリック率をシミュレーションして、効果が高いと予測されるものを残す。
最後に、人の手で仕上げを行い、完成する。

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