映像メディアの価値を映す Screens

ビデオリサーチ（以下、VR）は22日、第56回定期株主総会を開催。今期の活動の振り返りと、来期の展望について発表した。

テレビ領域では、昨年にリリースした関東地区における総合視聴率を、幅広い顧客が利用できるよう注力した一方で、2018年4月に関西地区、2018年7月に名古屋地区でのタイムシフト視聴測定に向けた準備を進めた。また、テレビ視聴とインターネットの利用をシングルソースで測定する「VR CUBIC」においては、サービス拡充や安定運用に向けた取り組みを進めてきた。

デジタル領域においては、「VR LINC」をリリースした。顧客が保有する各種データにVR保有のメディアデータ、およびプロフィールデータを連結・統合し、様々なニーズに合わせて活用できるデータ統合ソリューションサービスの提供を開始。また、ニールセン社との協業体制により、デジタル広告効果測定サービスの提供などを本格的にスタートさせた。

ブランドのPDCAとメディアプランニングの双方を支援するソリューションサービス「ACR/ex」は、リニューアルから4年が経過。運用システムの整備や納期短縮、及びコスト削減をめざした取り組みを引き続き進めた。

■57期の計画

VRでは、テクノロジーの進化やデバイスの多様化などデジタル化への対応について 3 年後を見据えて、昨年度｢VR VISION 2019｣を策定。引き続きプロジェクトを進めていく。

・メディアリサーチ領域
テレビ視聴率調査においては、関西地区、名古屋地区でのタイムシフト視聴率、および、総合視聴率のデータ提供、そのための各種環境整備などを引き続き行っていく。
デジタル時代において放送局由来の高品質な番組をトータルで把握するために、放送局のプレミアムコンテンツの視聴動向を把握する「キャッチアップ」と、放送と通信の利用状況をクロスプラットフォームで測定する「VR CUBIC」のさらなる充実を目指す。
また、ラジオ・新聞・雑誌・屋外・交通等のメディアに関しては、「デジタル化」をキーワードに、関係各業界のそれぞれの課題を把握しつつ、共通指標の開発、整備、普及のための取り組みを継続する。

・マーケティングコミュニケーション領域
「ACR/ex」の強化がテーマ。多様な生活者情報を新たな利用シーンにて活用するために、データ統合ソリューション「VR LINC」との連携を深めるなど、主軸事業として成長させることを目指す。カスタムリサーチについては、デジタルマーケティングへの対応力の一層の強化を実現し、お客様の今日的な課題の解決に資する高品質なサービスを提供する予定だ。

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