映像メディアの価値を映す Screens

株式会社デジタルインテリジェンス（以下、D.I）は、「Correct View」という概念を提唱し、テレビCM×デジタル広告のアロケーションに関するコンサルティングサービスの提供を開始した。

Correct Viewとは、D.Iが2015年12月より提供している、テレビCMアクチュアル到達補完型広告配信システム「CMARC®」（以下CMARC）のコアアイディアであるテレビCMの個人視聴率（個人GRP）をインプレッション数に換算して、デジタル広告のインプレッション数と統合的に指標化する考え方を進め、それぞれ人による視認可能な状態（ビューアブル）である指数を乗じて評価するという手法。

昨今、デジタル広告において、ブランドを毀損するような掲載面に広告が配信されていないか（ブランドセーフティ）、ボットや業者による不正なインプレッションが行われていないか（アドフラウド）、そして配信した広告が視認可能な状態にあるか（ビューアビリティ）などの問題が囁かれている。そうした事情を背景に、ブランドセーフティを担保したビューアブルな広告配信や、アドフラウドへの対策が求められている。一方、テレビCMにおいても、長年「視聴率」が主な指標とされてきたが、それが「実際に見られているのか」の視聴質、つまり、ビューアビリティの議論がはじまっている。

D.Iでは2016年初旬より、テレビCMに対して視聴者が画面を視認できる状態にあるかといったビューアビリティの実態（到達実態）をデータで可視化していくコンサルティングを提供。テレビCMの新指標となる「GAP（グロス・アテンション・ポイント®）」の提唱などに取り組んできた。そして、今回、テレビCMとデジタル広告の双方で「質の計測」が必要であると考え、テレビCMのビューアビリティとデジタル広告のビューアビリティを加味した統合インプレッションを評価する「Correct View」を提唱、そのコンサルティングサービスの提供もスタートする。

また、Correct Viewの概念をCMARCにも展開した「CMARC Correct View」も近日リリースする予定だ。テレビCMとデジタル広告における統合リーチにおいて、デジタル広告のビューアビリティだけでなく、テレビCMのビューアビリティも様々なサードパーティベンダーと連携。視聴者やネットユーザーの目に届いたインプレッションを正しく算出し、評価する。

人の目に触れている「真の広告インプレッション」をテレビCM×デジタル広告の双方で評価することで、ブランドごとに異なるテレビCMの1インプレッションとデジタル広告の1インプレッションの価値評価を行う「真のアロケーションモデル」を作成。この指標により、従来の単純な出稿量と、認知や購入意向の相関関係の分析だけでなく、ユーザーの視聴実態に合わせた正しい相関係数を導き出すことを目指す。

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