フジ×イオン、共同IP開発事業「じゃじゃじゃじゃ~ン!プロジェクト」を発表
12OCT

フジ×イオン、共同IP開発事業「じゃじゃじゃじゃ~ン!プロジェクト」を発表

編集部 2018/10/12 09:00

株式会社フジテレビジョン(以下、フジテレビ)とイオン株式会社(以下、イオン)は10日、都内にて記者会見を開き、共同IP開発事業「じゃじゃじゃじゃ~ン!プロジェクト」を発表した。その第1弾として、子ども向け情操教育番組『じゃじゃじゃじゃ~ン!』(関東ローカル、毎週土曜4:52〜)を10月13日からスタートし、第2弾では、同IPを利用した、カンボジアの子ども向け情操教育番組を放送すると同時に、東南アジア圏を中心に、海外へライツビジネスのマーケット拡大を目指すという。

記者会見の様子

■フジ×イオン 共同IP開発事業の目的

同プロジェクトは、「2020に向けて、さらにその先の未来に向けて子どもたちに伝えたいこと。――“Health&Wellness=Happiness Style”をIPの力で世界に伝えていく」という趣旨のもと、IP(intellectual property =知的財産)を両社で共同開発。国内外におけるイオン・イオンモールの拠点とフジテレビのもつコンテンツ制作発信能力によりシナジー効果を発揮し、デジタルの力でグローバルに展開させていくことを目的としている。

IP開発事業は、映像コンテンツにおけるIPの企画開発を起点に、「放送」「配信」「商品化」「物販」「イベント」などを視野に入れた、ライツビジネスとしての収益性を見込む事業だ。

■共同IP開発事業における両社のメリットと今後の展開

記者会見に臨んだ、イオンの岡崎双一執行役兼イオンリテール社長は、冒頭、同プロジェクトのきっかけに触れた。それによると、フジテレビの宮内正喜社長が以前、岡山放送社長時代に、岡崎イオンモール社長(当時)と知り合い、イオンモール岡山内にスタジオを移転したことを機に、2人は親交を深めてきた。

岡崎双一氏

岡崎社長は、「当時からメディアと商業施設の融合により、2つの力で新しい取組みができるに違いないと思っていた」と発言。そして、「イオン・イオンモールは国内外に2万店舗以上あり、イベントスペースやデジタルサイネージの設置をはじめ、書店、映画館、ゲーム、靴といった人々の生活に欠かせない商品開発や販売をグループで行っている。それ以外にも、子育て応援アプリの“キッズリパブリック”を開発し、106万人の利用者がいる。フジテレビの配信力の強さには敵わないが、力を合わせればこれまでにない発信力が持てる。お互いの強みを活かし、新しいメディアマーケットを開拓したい」。

宮内正喜氏

宮内社長は、「放送局も流通小売業も、社会への責任、公共性がある企業である。これまでは放送局とスポンサーという関係だったが、その垣根を越え、“公共性”というキーワードで新しい関係を築けた。今回の共同プロジェクトは、その考え方を発展させたものだと思っている」とコメント。また、プロジェクト第1弾の子ども向け情操教育番組『じゃじゃじゃじゃ~ン!』の放送については、「フジでは数々の子ども向け番組を制作してきた。かつて放送した『ウゴウゴ・ルーガ』のように、センスが良くて、大人まで楽しめる知恵と笑いに溢れた番組になっている。イオンと共同開発した番組のキャラクターや、今後、番組から生み出されるさまざまなキャラクターを、両社の多岐にわたるビジネスを強みに活かしながら展開していきたい。特に、中国やASEAN地域に広がることが、フジの国際戦略になることを期待している。グローバルなIPビジネス展開を、インターネットの力を使い広げることを弊社では目指している。その第一歩が、イオンとの本プロジェクトだと思っている」と続けた。

また、質疑応答で「両社が連携することで得られるメリットと効果」について質問されると、岡﨑社長は「テレビだけの周知よりも、イオン・イオンモールで体験できる形で伝えれば、より『じゃじゃじゃじゃ~ン!』の認知度が上がという点がフジテレビのメリットになる。イオンでは番組に関連する商品開発を行うので、露骨ではあるが、番組が人気になるほど、販売数は飛躍的に増えることが期待できる。ただ、それは後からついてくるものであって、本来の目的は未来を担う子どもたちの教育である。イオンが番組に間接的に出ることで、企業イメージも高められると思っている」と回答。宮内社長は、「開局以来、幼児教育番組では数々のヒット企画を放送してきたので、本プロジェクトで子ども向け番組の制作が決まり嬉しい。少子化だから手をかけられるかと言えば、やはり子どもの教育には親御さんも苦労されていると思う。番組を通して、情操教育、食育、親子関係、マナー、そういったことを学んでいただける内容にしたい。それが、放送局としての公共性になるのではないか。うん十億人という消費者がいるイオンさんと組むことで、いろいろな展開が隅々までできることが期待されるのは、大きなメリットである」と回答した。

フジテレビ 宮内正喜氏(右)、イオン 岡崎双一氏(左)

■プロジェクト第1弾、第2弾の企画が発表

同プロジェクトの第1弾となる、子ども向け情操教育番組『じゃじゃじゃじゃ~ン!』(毎週土曜 4:52~)は、10月13日より放送をスタート。会見では番組紹介VTRが流され、会場には、出演する子役の大野琉功、竹野谷咲、ガチャピン・ムックが登場した。

同番組は、2人の子ども“じゃじゃじゃ(大野)”と“じゃ~ン(竹野谷)”が人工知能の“AIさん”と旅をしながら、いろいろな出会いによって経験を積み、成長していく過程が描かれる。番組担当者は、「オリジナルコンテンツ映像が同番組の魅力である」とPR。番組の特徴としては、「短いコーナーをたくさん設けており、子どもが喜ぶだけでなく、勉強になり、話題になるようなものを作りたい」とコメントした。制作では、伝説の子ども向けバラエティ番組『ウゴウゴ・ルーガ』の立ち上げメンバーが入り、同番組でもCGなどを駆使した数々のキャラクターが登場予定だ。宮内社長も、「フジテレビがもつ幼児教育番組制作のノウハウとスキルを活かした番組制作なので、いい形の新しい幼児番組ができるのではないかと期待している」と発言した。

プロジェクト第2弾の取り組みについてはまだ準備段階で、現在、カンボジア王国のイオングループの店舗内にスタジオを持つカンボジアの民間放送局「HANG MEAS RADIO & HDTV STATION」にて、「IPを利用した、カンボジアの子ども向け情操教育番組」を放送する方向で交渉を進めている。国内と同様の試みを海外で多角展開することで、「子ども向け情操教育」を通じての海外におけるライツビジネスのマーケット拡大を目指す見込みだ。

これについて会場から、「文化の違いがある海外の子供たちに番組は受け入られるのか?」という質問が飛ぶと、「子どもに学んでほしいという親心は万国共通である。その部分を強調して、海外展開をしたい、それに尽きる」と宮内社長は回答した。

司会は同局の山﨑夕貴(フジテレビアナウンサー)が務め、終盤では、「サッカーカンボジア代表監督の超ビックな方からお祝いメッセージVTRが届いています」というサプライズアナウンスがあった。

しかし、VTRに登場したのはじゅんいちダビッドソンで、山﨑アナは「フジテレビの悪ふざけでした~」と冗談めかし会場の笑いを誘っていた。

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