小栗旬、川口春奈、目黒蓮ら「東京ドラマアウォード2023」に出席〜授賞式レポート
編集部
国内の優れたドラマ作品を表彰する「東京ドラマアウォード2023」の授賞式が24日、都内で行われ、小栗旬、川口春奈、目黒蓮(Snow Man)、夏帆、木南晴夏、永尾柚乃、上坂樹里らが出席。安藤サクラが主演した日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)が連続ドラマ部門の作品賞でグランプリに輝いた。
■主演男優賞は小栗旬、主演女優賞は川口春奈が受賞!
「国際ドラマフェスティバル in TOKYO」のメインイベントとして行われる同アウォードでは、世界各国での市場性や商業性に評価基準を置き、国内の優れたドラマ作品が表彰される。個人部門では小栗旬が『鎌倉殿の13人』(日本放送協会)で主演男優賞を、川口春奈が『silent』(フジテレビ)で主演女優賞を受賞した。助演男優賞は同じく『silent』で目黒蓮が、助演女優賞も『silent』の夏帆が受賞した。

鎌倉幕府の二代執権となった北条義時を主人公にしたNHK大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』で主演男優賞を獲得した小栗は、義時について聞かれ「最初は時代に翻弄される若者だったのが、頼朝亡き後は鎌倉を背負っていくようになる」とその人物像を紹介。長い放送期間の間に義時の声を変える工夫などをしたことも明かし、「結構最初から(声を変えながらやろうと)考えながらやっていました。ずっと撮影を続けていく中、いろんなことがチャレンジできて良かったです」と感想を述べた。

川口は生方美久が脚本を担当したフジテレビのオリジナルドラマ『silent』で主演女優賞を受賞。同作は本気で愛した人と、音のない世界で“出会い直す”、切なくも温かいラブストーリー。川口は「自分はすごく不器用なので、みなさんの芝居を受け、感じるまま、思うままに演じさせてもらいました」とコメント。目黒蓮との共演についても「目黒さんはすごくパワフルだし、受け取るものが大きくて、(青羽)紬というキャラクターの引き出しを引き開けてくれたと思います」と回顧。「みなさんの熱量がすごい撮影でした」と振り返った。

その目黒は同じ『silent』で助演男優賞を受賞。トロフィーを受け取ると、川口同様撮影を感慨深げに回顧し、「佐倉想くんという役に気持ちが重なる部分が結構ありました」と感想を述べた。

助演女優賞も『silent』の夏帆が受賞。役者としての心がけを聞かれると、「ちゃんと役として生きることを常に心がけていきます」とこだわりを語った。『silent』は風間太樹が演出賞も受賞。風間は出演者らの奮闘に感謝の気持ちを述べつつ、「魅力的な俳優から生まれ出てくるものを空気ごと撮ってあげたいという気持ちで演出していました」と話した。『silent』はOfficial 髭男dism「Subtitle」が主題歌賞を受賞し、本アウォードで5冠を獲得した。
■単発ドラマは『生理のおじさんとその娘』、連続ドラマは『ブラッシュアップライフ』がグランプリに!
安藤サクラが主演した日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)は連続ドラマ部門の作品賞でグランプリに輝いた。また、単発ドラマ部門は『TOKYO MER~走る緊急救命室「隅田川ミッション」』(TBS)がグランプリを受賞した。

日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』は作品賞だけでなく、バカリズムが脚本賞を受賞。同作は平凡な女性が人生を何度もやり直すタイムリープ系ヒューマンコメディだが、バカリズムはドラマの脚本制作について「自分のコントをずっと20年以上作っていて、コントの延長線上で作っている感じです。コントの経験がかなり生きていると思います」と紹介。同作についても、「人生を何回も繰り返す設定を今回作ったんですけど、タイムリープものは人生を途中からやり直す作品が多いんです。人生を最初からやり直すのは大変だなと思いつつ、じゃあやってみようと思い、新生児からやり直すと結構、色々気づくこともあるだろうなっていうところから想像を膨らませました」と本作のアイデアの生まれた背景を回顧した。

授賞式には同作に出演する木南晴夏、永尾柚乃、夏帆も登壇し、木南は「楽しかったです。お芝居とリアルの境界線がわからなくなっていく感じでした。撮影中もリラックスできたのは、バカリズムさんの脚本の力もあったと思います」と感慨深げに振り返る。

また、単発ドラマ部門の優秀賞には特集ドラマ『生理のおじさんとその娘』(日本放送協会)が選出され、出演した光橋花役の上坂樹里が登壇。同作は生理用品メーカーで広報として働く幸男(原田泰造)が番組で発した発言を巡って騒動を起こし、これをきっかけに家出した娘の花と仲直りしようと奮闘する姿を描く。上坂は「この作品のテーマを見た時、すごく挑戦的だなって思いました。でも撮影前にみんなで講習を受けて臨んだので、撮影が始まると(作品のテーマに)一丸として臨むことができたと思います。私も撮影を通じて色々と勉強することができました」と話していた。
受賞作は以下の通り
■東京ドラマアウォード2023 受賞作品・受賞者
作品賞<連続ドラマ部門>
グランプリ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)
優秀賞『鎌倉殿の13人』(日本放送協会)
優秀賞『星降る夜に』(テレビ朝日)
優秀賞『silent』(フジテレビ)
優秀賞『エルピス―希望、あるいは災い―』(関西テレビ)
優秀賞『フェンス』(WOWOW)
作品賞<単発ドラマ部門>
グランプリ『TOKYO MER~走る緊急救命室「隅田川ミッション」』(TBSテレビ)
優秀賞『未解決事件 File.09 松本清張と「小説 帝銀事件」』(日本放送協会)
優秀賞『生理のおじさんとその娘』(日本放送協会)
優秀賞『神の手』(テレビ東京)
優秀賞『監察医 朝顔2022スペシャル』(フジテレビ)
ローカル・ドラマ賞『弁当屋さんのおもてなし』(北海道テレビ)
個人賞
主演男優賞 小栗旬『鎌倉殿の13人』(日本放送協会)
主演女優賞 川口春奈『silent』(フジテレビ)
助演男優賞 目黒蓮『silent』(フジテレビ)
助演女優賞 夏帆『silent』(フジテレビ)
脚本賞 バカリズム『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)
演出賞 風間太樹『silent』(フジテレビ)
主題歌賞
Official髭男dism『Subtitle』(『silent』<フジテレビ>主題歌)