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岡山放送株式会社（本社:岡山市北区下石井二丁目10-12、以下OHK）は12月8日、秋篠宮邸において佳子内親王殿下にご進講を行った。OHK中静敬一郎代表取締役社長とアナウンサーで情報アクセシビリティ推進室篠田吉央室長が、約1時間半にわたりOHKが取り組む情報アクセシビリティ活動についてご説明した。

聴覚障がい者を支える活動に熱心に取り組まれている佳子様は、これまで手話を通じた公務を数多く重ねられている。今回のご進講において30年手話放送を継続するOHKは、“手話は言語”を理念に、聴覚障がい者・手話通訳者・テレビ局の三者で的確な手話表現を追求し放送する「OHK手話放送委員会」の取り組みをはじめ、手話・字幕・音声で情報を伝えるユニバーサル動画システム「シュワQ」や、昨秋に日本で初めて実施したろう者によるモータースポーツのリアルタイム手話実況、実況者育成のための「OHK手話実況アカデミー」の取り組みなどをご説明。佳子様は多くのご質問やご感想を述べられながら熱心にお聞きになり、情報から誰一人取り残されないための活動に高い関心を寄せられたという。

ご進講に同席した篠田情報アクセシビリティ推進室長は、「ご進講の中では実際に手話実況をご体験頂いたのですが、音声実況とは違う情報伝達の可能性に特に関心を寄せられ、私自身、手話実況の目指すべき姿がより明確となり大きな学びを得ることができました。また、民間放送だからこそのさまざまな分野の情報のバリアフリー化や地域企業と連携した持続可能な手話放送のスタイルにもご注目頂き、障がいの有無に関わらず同じ選択肢を持てるインクルーシブな社会の実現への思いがより強くなりました」と振り返った。

OHKは、2025年に日本で初めて開催されるろう者のオリンピック「デフリンピック」に向け、障がいの有無にかかわらず誰もがスポーツ観戦を楽しめる機会創出を目指していく。

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