WOWOW×博報堂 生活者発想技術研究所、夢中のトビラボ「夢中のチカラ調査」第2弾を公開
編集部
株式会社WOWOWの大人の夢中について探究する「WOWOW 夢中のトビラボ」と、株式会社博報堂の生活者発想のアップデートと活用を推進する「生活者発想技術研究所」は、大人が夢中になれるものごとを持つことの可能性(夢中のチカラ)について共同研究を進めている。
2025年6月に公開した共同研究第1弾(20–74歳の男女1.8万人に対するインターネット調査)の成果「夢中のチカラ 調査レポート vol.1」では、20–74歳の2人に1人(51.2%)が夢中(※1)なものごとを持っており、夢中なものごとがある人は、そうでない人と比べて人生の満足度が2倍近く高いことを発見した。また、単に夢中なだけではなく、他人の評価に左右されない「自分軸の夢中(※2)」を持つ人(20–74歳の17.3%)は、人生の満足度に関する様々なスコアが更に高いことも明らかになった。
今回の共同研究第2弾(50–74歳の男女1,500人に対するインターネット調査)では、人生100年時代の後半戦50代以上の生活者に着目し、その中でも特に人生の満足度が高い「自分軸の夢中」を持つ人たちの「夢中のあり方」を探索した。自分軸の夢中を持つ50–70代(50–74歳の22.5%)の夢中の実態について、主な発見を紹介する。
■調査結果:サマリー
1.自分軸の夢中を持つ50–70代の58.3%が、「マスメディア」や「人の勧め」を介した偶然の出会いから夢中なものごとを見つけている
2.自分軸の夢中を持つ50–70代の間には、好きの感じ方によって夢中のあり方が異なる6つの「大人の夢中モード」が存在する
・19種類の好きの感じ方のうち、全回答の82.3%を占める上位6つ「ささやかな幸せ」「わくわく」「夢中自覚」「癒され」「生きがい」「心の支え」それぞれ(6モード)において夢中のあり方が異なる
3.自分軸の夢中を持つ50–70代は、基本は「一人で(65.5%)」夢中なものごとを楽しみつつも、同時に、夢中なものごとを通じて「人間関係が広がっている(49.3%)」

※1:「夢中」の定義
「とてもあてはまる」「どちらかというとあてはまる」いずれかを選択
・とても好きで、そのためにある程度時間をかけているものごとがある
※2:「自分軸の夢中」の定義(以下の全てに該当)
「とてもあてはまる」「どちらかというとあてはまる」いずれかを選択
・とても好きで、そのためにある程度時間をかけているものごとがある
・周りに左右されずに自分が心から好きなものごとを楽しむことは、自分の人生において重要だ
・自分の好きなものごとが他の多くの人と異なっていたとしても自分の「好き」と言う気持ちは揺るがない
・好きなものごとに取り組むとき、他の人の意見や評価よりも、自分が本当に楽しめるかどうかを重視する
・好きなものごとに取り組んでいるとき、とても自分らしくいられると感じる
・好きなものごとに取り組んでいるとき、自分が大切にしている価値観に従って生きていると実感できる
「どちらともいえない」「どちらかというとあてはまらない」「全くあてはまらない」いずれかを選択
・自分の好きなものごとについて他の人に伝えるとき、相手が自分をどう評価するかが気になる
■調査概要
調査手法:インターネット調査
調査対象:「自分軸の夢中(※2)」を持つ50–74歳 男女1,500名 ※5歳刻みの性年代ごとに均等回収し、人口動態に合わせてウェイトバック
調査地域:日本全国
実施期間:2025年3月1日(土)~2日(日)
調査主体:株式会社博報堂 生活者発想技術研究所、株式会社WOWOW WOWOW 夢中のトビラボ
調査委託先:株式会社マーケティングアンドアソシェイツ
AI分析委託先:Adan AI Solutions
調査結果:詳細
■サマリー1:自分軸の夢中を持つ50–70代の58.3%が、「マスメディア」や「人の勧め」を介した偶然の出会いから夢中なものごとを見つけている
・自分軸の夢中を持つ50-74歳 男女は、主に「マスメディア(37.2%)」「人からの勧め・影響(36.4%)」「実際の体験(36.3%)」を通じて夢中なものごとを見つけている。
・ものごとそのものではなく媒介の上位である「マスメディア(37.2%)」もしくは「人からの勧め・影響(36.4%)」がきっかけとなった人の割合は、両者を合わせて集計すると58.3%。

・自分軸の夢中を持つ50-74歳 男女が「夢中になったきっかけや理由」の自由記述回答1,500件を、AIを用いて分類・集計・要約したところ、最も出現の多い理由は、「友人やメディアを介した偶然の出会い(約30.8%)」だった。
<自由記述回答1,500件の分類結果>
① 友人やメディアを介した偶然の出会い(約30.8%)
②充実感と楽しさを継続して感じられた(約18.0%)
③体験を通じて新たな発見と変化を感じた(約15.2%)
④子供の頃からの習慣(約14.2%)
⑤退職や子育て終了などの生活の変化(約9.2%)
■サマリー2:自分軸の夢中を持つ50–70代の間には、好きの感じ方によって夢中のあり方が異なる6つの「大人の夢中モード」が存在する
・自分軸の夢中を持つ50-74歳 男女に、「好きの感じ方」を19種類の項目で聴取したところ、回答は上位6項目「ささやかな幸せ(17.6%)」「わくわく(16.3%)」「夢中自覚(14.3%)」「癒され(13.0%)」「生きがい(11.9%)」「心の支え(9.2%)」に集中し、それらの合計が全体の82.3%を占めた。
・それら6項目を、夢中なものごとに向き合っている時の「モード」と捉えて分析したところ、様々な質問項目において、モードごとの傾向の違いが見出された。





■サマリー3:自分軸の夢中を持つ50–70代は、基本は「一人で(65.5%)」夢中なものごとを楽しみつつも、同時に、夢中なものごとを通じて「人間関係が広がっている(49.3%)」
・自分軸の夢中を持つ50–74歳 男女の65.5%が、「一人で」夢中なものごとを楽しんでいる。

・自分軸の夢中を持つ50–74歳 男女の49.3%が、夢中なものごとを通じて「人間関係が広がった」と回答。「どちらともいえない(25.5%)」「人間関係は広がっていない(25.3%)」それぞれの約2倍のスコア。

■ウェビナー開催
「夢中のチカラ調査」第2弾の詳細を、博報堂 生活者発想技術研究所とWOWOW 夢中のトビラボの共催で、ウェビナーにて解説する。
・タイトル:“夢中のチカラ” 調査レポート vol.2(仮)
・日時:2025年10月16日(木)15時~16時
・参加方法:事前登録制 ※無料
・詳細:https://www.wowcom.co.jp/blog/event/muchulabo02/