[CES2017リポート]違法動画検知のこれからと、その技術展開
09JAN

[CES2017リポート]違法動画検知のこれからと、その技術展開

編集部 2017/1/9 07:00

違法動画、これは日本、欧米でもキャッチアップビジネスを含む動画ビジネスが今後市場を拡大していく上で、決して看過することのできない大きな問題だが、米Vobile社は、放送局をはじめとした多くのコンテンツホルダーに、フィンガープリントを活用した違法動画の検知技術を提供している。同社は、米国のラスベガスで開催している「CES 2017」(現地時間1月5日から8日まで)において、近郊のホテルでプライベートブースを構えており、今回、違法動画の検知における新しい潮流と、フィンガープリントの技術を活用した新しい取り組みについて話を聞くことができた。

  

【VR動画、SNSへの対応】

Vobile社は、コンテンツホルダーより提供されたコンテンツの映像、音声を精緻な数学的アルゴリズムを利用して、※特徴量をデータ化(それぞれを指紋として登録するようなイメージ)し、そのデータと合致する動画を違法動画として検知している。(※特徴量:画像の中から顔や人などの特定の物体を認識するために重要な要素の1つ)

このような、今ままでの違法動画の検知に加えて、隆盛の可能性がうかがえるVR動画に関しても、VR動画から切り取った2Dの違法動画の検知も可能とした。これはVR動画を6つの2D動画に分解し、それぞれのコンテンツの特徴量をデータ化し、VR動画から切り取られた2D動画を検知するというもの。VR動画のどの角度から切り取られたものでも、その6枚の特徴量から検知が可能であるという。

また、今まで、違法動画といえば、YouTubeをはじめとした動画投稿サイトへのアップロードが中心であったが、Facebook、TwitterなどのSNSへの違法動画のアップロードも散見されるようになってきた。このような潮流の中で、コンテンツホルダーからも、SNSにアップロードされる違法動画の検知の要請が出てきているようだ。これらSNSにアップロードされている違法動画の検知に関しても、Vobile社では前述の精緻なアルゴリズムを活用した検知技術を応用し対応が可能となっている。

 

【コンテンツ特徴量のデータ化の新たな活用に向けて】

様々なコンテンツ(映像、音声、画像)の精緻な特徴量として数値化されたデータは違法動画の検出にとどまらず、テレビ番組とスマートフォンを連動させた豊かな番組視聴体験の提供、番組広告主のマーケティングのアシストなど様々な可能性が秘められている。また、これらのデータはスマートフォンをハブとして活用することで、テレビのみならず、新聞、ラジオ、雑誌など多くのメディアを活用したプロモーションに展開可能であり、新たな立体的な施策の実施に期待が持てる。

  

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